ノルディック・ユニオンは2014年にイタリアのメロディック・ハード・ロック/ヘヴィ・メタル・レーベルのフロンティアーズが主催するイヴェント“Frontiers Rock Festival”にプリティ・メイズが出演した時、ロニー・アトキンスがレーベルのオーナーから「参加してもらいたいアルバムがある」と言われたことに端を発する。その後、エクリプスやW.E.T.で活動しているエリック・モーテンソンから届いた2曲を気に入ったロニーは、このプロジェクトに参加することを決意。エリックが制作したトラックに、ロニーがヴォーカルを入れて完成したのがデビュー作『ノルディック・ユニオン』(2016年)であった。
デンマーク人のロニー・アトキンスはプリティ・メイズのシンガーとして1983年にミニ・アルバム『プリティ・メイズ』(1983年)でデビューを果たしている。その後、バンドは2ndアルバム『フューチャー・ワールド』(1987年)、3rdアルバム『ジャンプ・ザ・ガン』(1990年)で披露した叙情性のあるメロディを武器にしたパワー・メタル・ナンバーやバラードがウケて、ヨーロッパのみならず、日本でも人気を獲得。近年は『LOUD PARK 15』にも参加するなど人気が再燃、15thアルバム『キングメーカー』(2016年)リリース後の2017年にも来日公演を実現させている。また、今年11月には、発売から30年を迎えた代表作『フューチャー・ワールド』を完全再現する『Back To The Future World -30th Special Maid in Japan-』と銘打った再来日公演も決定している。