御存知!故Freddie Mercury最後のライヴ録音 傑作ライヴ盤 「Live Magic」 リマスター紙ジャケット仕様限定盤 国内盤中古でございます。
盤共に非常に状態の良い中古でございますが、ジャケット等に若干の使用感がございます。そして帯がございません。
2001年度本国リマスターとなります。
古いリマスターでございますが、オリジナル・マスターテープからのリマスターがミソでございます。
現行最新リマスターは2011年度のもの又はそれを基としたもの。
嘗てQueenを手掛けたかの名プロデューサーRoy Thomas Bakerによるものでございますが、実はリミックス。
CD等の許容範囲ぎりぎりに音を合わせた模様でございますが、本人曰く「時代に合わせて音を操作した」との事でございます。
現在主流の情報量重視で知られる「フラットマスタリング方式」によるもので情報量重視の感。
当事者である事もあり非常に良心的な音質でございますが、躍動感がちと弱い感がございます。
2001年度リマスターでございますが、(古いものとは言えど)当時は音質決定版として知られるもの。
何をか言わんや、でございます.................................
内容は言わずもがな。
ラインナップは不動の名手4名。
Freddie Mercury(Vo、Key)、Brian May(G、Vo)、John Deacon(B、Vo)、Roger Taylor(Ds、Vo、G)となります。
サポートメンバーとしてSpike Edney(Key、G、B-vo)の参加がございます。
1986年8月9日英国・スティーヴニッジ”The Knebworth Festival”での実況録音からの抜粋となります。
また”A Kind of Magic””Under Pressure”は1986年7月27日ハンガリー・ブタペスト”Nepstadion”にて、
”Is the World We Created ?”は1986年7月11日英国・ロンドン”Wenbley Stadium”、
”Hammer to Fall”は同年7月12日上記と同じ、それぞれ実況録音からの抜粋となります。
なお、”Wenbley Stadium”での録音はかのMackがエンジニアを担当。
(かの”Musicland Studios”のハウスエンジニアだった方で、T-REX、Deep Purple、Rainbow、Uriah Heep、Rory Gallaghar、Scorpions等の制作に関わり、Electric Light Orchestra、Billy Squier等手掛ける)
”Nepstadion””The Knebworth Festival”での録音はかのDavid Richardsの模様でございます。
(スイス・モントルー”Mountain Studios”のハウスエンジニアだった方。Yes、Rick Wakeman、Chris Rea等々関わる。Roger Taylorのソロ作制作での手腕を買われ、”A Kind of Magic”制作に携わる)
1982年5月21日に発表した意欲作「Hot Space」が大不振。
大胆にドラム・マシーン等を導入したものの音楽性が従来の路線とは大幅に異なり、ディスコ/ダンス、テクノ等の要素が非常に強いもの。
ファンから総スカンという始末。
John Deacon主導と目されたものの実際は「新たな挑戦を!」と全員でネタで盛り上がって制作を行った模様。
但し、大不振から非難の矛先を避けようと責任をJohn Deaconに押し付けた事からバンドは紛糾。バンド内に不穏な空気が流れ始めます。
(Freddie Mercury死去後のQueen解散後は一切登場しないJohn Deaconではございますが、ここでの責任問題が遠因となった感がございます........................)
ツアー後バンドはガス抜きの為に暫し活動停止。ソロやコラボ作制作そして休憩(笑)とそれぞれが道を選ぶ事となります。
1983年8月から新作制作に乗り出すものの、作曲クレジットや著作権を巡ってバンドは紛糾。
嘗ての「誰が原曲提供であっても皆が積極貢献して”Queenの楽曲”として仕上げる」という姿勢に大きな翳りが差す事となります。
摺った揉んだの末に新作”The Works”が完成。リリースすれば前作の不振を振り払う好評さ。
バンドは意気揚々とツアーに出る事となります。
但し、新作のタイトルが「御仕事」というもの。
ライヴアクトとしての名声は変わらないものの「Hot Space」から始まったバンド内の亀裂と確執は深まっていく事となります..................
また、当時「アパルトヘイト政策」で国際社会から大きく非難された南アフリカの”Sun City”で9日間に渡るコンサートを開催。
国連・国際社会そして黒人ミュージシャンを中心に大きな非難に晒される事となります。
(当時は”俺たちはSun Cityで絶対に演らない!”とのチャリティーも兼ねたプロジェクト楽曲もございました.............)
「ファンが望むならばコンサートに赴くのがミュージシャン」等々と釈明・謝罪するものの、バンドに大きな影を投げかける事となります.......
(似た時期にはかのChick Coreaも南アフリカでライヴを行いまた作品制作も行い、こちらも相当な非難に晒され、
またBrian Mayの盟友たる名手Tony Iommi率いる”The Eternal Idol期”Black SabbathもSun Cityでライヴを行い、こちらも同様となり、
当時のマネージャーErnest Chapman(嘗ての第二期Jeff Beck Group現場マネージャー)が国連で謝罪する憂き目に..................
そもそもQueenは極初期から金に絡む問題が付き纏いますが...............デビューに尽力し相当投資したマネージャーから金銭面でサッサと離れてしまい、それをメディアに相当非難され、
作品の評価も加えてズタズタにされたという経緯アリ......極初期の作品マスターも本当に破棄された件も絡み......何かねぇ....................)
かの”Rock in Rio”という一大フェスティバル出演を行い大絶賛を得るものの前述の件が尾を引く事となり、ツアー最後は日本公演。
熱狂的なファンの支持をデビュー当初から、という最後の砦的な支持層でライヴは成功を収めますが、「バンド解散」の文字がバンドの頭に擡げてくる事となります...........................
重い空気の中、かのBoomtown RatsのBob Geldofが企画した一大チャリティーコンサート”Live Aid”への出演依頼が舞い込みます。
20分演奏限定があり当初は渋るものの、無意識的に「解散を飾る」判断で参加合意。
「20分では表現出来ない!」と意図的に愚痴を漏らし(←ここ重要)敢えて反感を買い、反面きちんと仕上げて臨む事となります。
1985年7月13日午後6時41分に登場。
名手Kenny Jones在籍期The Who、Led Zeppelin、オリジナル期Black Sabbathの一時的再結成やDaryl Hall & John OatesのTemptation二名を迎えた特別パフォーマンス等々と豪華な企画満載の中で、
圧巻で完璧な演奏を繰り広げ、大評判を博し「Queen ここにあり!」と健在ぶりを示す事となります。
無意識的に解散を意識していたものの、”Live Aid”での一大パフォーマンスの大評判がバンドに活力を生み、暗雲を振り払い、再び表舞台へと誘う事となります。
バンドの創作意欲が旺盛となる中”One Vision”を作曲。
そして映画”Highlander”の挿入歌企画が持ち込まれ、未完の試写に感銘を受け参加を受諾する事となります。
制作を開始するもののバンド新作を制作したいQueen側はサントラ挿入歌として当初計画された今楽曲を中心に新作制作を要望。
映画制作側はタイアップ効果を狙い、その案を受諾。
手始めに”One Vision”をリリース、好評を得ると新作制作を深化。
1986年4月に終了、6月に新作として”A Kind of Magic”をリリース。
英国では”Live Aid”でのQueenの大評判が期待を呼んでおり、新作は大ヒットを記録となります。
米国では前作での理不尽な扱いに対する不満からツアーは撤退を決めており、加えてかの”Sun City”騒動があり不振となるもののバンドは英国・ヨーロッパ圏中心の活動と決めており、
威風堂々とバンドはツアーを開始する事となります。
バンドの大好評と演奏の充実振りからライヴ映像収録と大傑作”Live Killers”以来のライヴ盤制作を企画。
また、時代は冷戦期末期。ペレストロイカ等々と音楽を含め制約が緩和された時代。
多くの西側自由主義圏ミュージシャンが東ヨーロッパ圏~(当時)ソ連のツアーを企画され、Queenもそれに乗る事となり、ハンガリーにおいても映像を含め収録を敢行する事となります。
以前に比べて短期間のツアーで英国・ヨーロッパ圏のみとは言えど、大好評。バンド復活を飾る事となります.....................
そして最終公演としてかの”The Knebworth Festival”に登場となります..................................
さて今作。
その”The Knebworth Festival”での実況録音を中心としたライヴ盤となります。
躍動感・勢いでは”Wenbley Stadium”公演、歴史的ドキュメント感と落ち着きでは”Nepstadion”に譲りますが、こちらは最終公演。
バンド復活ツアー有終の美を飾る、そしてフェスティバルの鳥を飾るという感があり、非常に充実した演奏・アンサンブル。
John Deacon/Roger Taylorのリズム隊は非常な躍動感と纏まりを見せている事がミソでございます。
公演毎に喉のコンディションが......という故Freddie Mercuryでございますが。ここでは非常に気合が入ったもので非常に出来の良いもの。
バンドの未来を見つめていた......という感がございます。
Brian Mayも非常にソリッドで丁寧。
リズム隊の非常な纏まりから安心してリズムを任せられるという感があり、幾分お遊び感を絡ませたという演奏を聴かせてくれます。
また聴衆の大合唱に代表されるアリーナ公演を意識した広がりのある音造りがミソ。聴衆との掛け合い等々のライヴならではの聴き所があり、ドキュメント感がございます。
但し、当時はCDという長編録音企画が登場したものの、今作はアナログ盤中心という制作の感。
時間制約もあり某曲の中間部(バンド休憩パートとでも言いますか.......)があっさりと削除されている等々という編集がございます。
正直何かねぇ.........ではございますが、そもそも”The Knebworth Festival”という事があり、ライヴでの時間制約がそもそもあったもの。
短縮セットリストとそれに準じた楽曲アレンジでございますが.......それが演奏・アンサンブル等々で功を奏した感がございます。
バンドや聴衆含め誰一人としてその後のバンドの終焉を予想だにしなかった、その後の未来を感じさせた公演の感がございます....................
その後今作”Live Magic”制作・リリース。
暫しの休息を得、それぞれがソロ作制作等々に精を出し新たな刺激を得、成果を上げる事となりますが、その最中かのFreddie Mercuryにかの病魔がヒタリヒタリと忍び寄る事となります.........
前作”A Kind of Magic”はサントラ企画から立ち上がった異色作という事があり、またある種のリハビリ作でございます。
ツアーの大好評やそれぞれのソロ制作等々の成果を持ち寄り、前作や”Live Magic”録音での実績からDavid Richardsを共同プロデュースに起用。
満を持して新作制作を..................ではございましたが、故Freddie Mercuryのかの病魔が発覚し更に深刻化。
バンドは相当な衝撃であった模様でございますが、故Freddie Mercury中心に非常に意欲的な創作に乗り出す事となります......................
現在ではこの仕様は入手困難の模様。この機会に是非。
注:発送方法は変更になる場合がございます。宜しく御願い致します。