「Quad 8 Console」・・・往年の名器！最高のVintage Mixer。
アナログ・マルチ・テープ録音が主流になり始めた70年代初期の時代を知る者にとって、 本当に憧れた大型ミキサーのブランドというものが存在します。 それが、アメリカのQuad 8 Consoleであり、APIであり、イギリスの かのNEVEであった訳です！！ なかでも、Quad 8 Consoleの音の太さときたら今では腰を抜かすほどのもので、ディスクリート回路 のハイファイな音質は、当時のアメリカや日本の多くの名作レコードを生みました。今回の配線材は、日本の 某大手スタジオで70年代まで活躍していたQuad 8 が、長年個人所有となっていたものを解体した折り 取り出したもので、世界中でもまずこのコンソールの配線材が出ることはまず無いだろうと思います。 つまり、Quad 8 Console自体の製品数が、世界中でも極僅かだったであろうからです。 この巨大なコンソール・・・ミキサーの前に座ると、放熱で、顔の皮膚がパリパリに乾燥するほどの すごいモノだったようです。当然ながらその配線材は、強力にタフなものが選択されているというわけです！！

今回の最も初期のQuad 8 Consoleから取り出されたBelden 8451バランス・ワイヤーは、 まるで、これぞBeldenと言わんばかりの すばらしい特徴をすべて持っております。

まず、ひとつには、一聴してわかるパワフルな音像。まるでフェーダーを1db上げたかの如く 音が大きくなったように感じるのは、Belden社の共有する真骨頂のひとつです。非常にエネルギッシュな 音圧を感じる表現力です。そして何よりも、素直でスピードの速い音質が最大の特徴とも言えます。 Western Electricなどキネマを基本とした演出力の強い表現とは違い、非常に素直でストレートです。 その上、中低域の膨らみといいますか、エネルギー感は特筆もので、非常に大きな音像を描きます。 そして、その中低域は、決してモケることなくタイトなのです。古いBeldenが傑作と言われる由縁です。 そして、サウンド全体が中低域寄りかと言えば、全く予想は裏切られ、よく伸びた高域は華を飾ります。 要するに、非常に周波数バランス的には素直というかリニアといいましょうかハイファイなのです。

ゆえに ロック・テクノポップ・ヒップホップ・ジャズ・クラシック・バラッド・オーケストラなど 本当にオールラウンドな使い道が可能な万能型のワイヤーと言えます。昨今のバランス・ワイヤーと 比較にならない個性と感度は、やはりこういうヴィンテージものでしか味わえないものです。とにかく 驚異的にクッキリした音色と広いダイナミックレンジと周波数の表現力に驚かれることとなるでしょう。

因みに、わたくしは、パッチケーブルやマイクケーブル以外に、ギターとベースの内部配線に 使用してみました。これが、どっこい、レスポール、ストラト、SG、セミアコなんでも来いですよ。 非常にパンチとアタックのある、実にワイドレンジで美味しいところを引き出す音色を持っています。 サスティーンは、さすが往年のレコーディング仕様だけあって、情報量が違います。伸びますねぇ～！
ウン、私のヴィンテージものにはドンピシャの良い音色です！！

そして、Fender RhodesやWurlitzerのようなエレピ群、ハイインピーダンスの内部配線には打って付けでしょう！！

何度も言いますが、音が明らかに大きく聞こえるところ、しかも何ともパワフルな音質。 派手なようで、全くザラザラした嫌みなところがなく、耳に実に心地よい。 個人的には、私には、どこの業務用スタジオでも使っているあのM社のパッチは、 とてもザラついて聞こえているのです。だから、いつも自前持ち込みで使ってます。

しかし、う～ん、こういう表現力の力強さと色気ってすごいですね！座りと腰がしっかりしており、 倍音の豊かさと細かい情報量はいうまでもなく、中域のヌケと低域の力強さは圧巻です。 おそらく二度と出てこないワイヤーですぞ！！これは、大貴重品・お宝です。

3芯バランス・シールドワイヤーとして、超・銘ワイヤーに間違いありません。

これは、貴重すぎます！

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