
安政細字一分銀 PCGS MS64 銀座包出です。
細字一分銀は、字が細く、明治一分銀に近い感じがするので、安政一分銀末期に製造されたものだと思われます。
これの銀座包は存在するので、幕府鋳造であることは明白です。
ちなみに一分銀は色揚げを行っていないので、内部、外部とも組成は基本的に同じです。
本座と別座の違いは色目を見ればよくわかります。
色目が良く、大規模集団であるものが本座ですので、その表裏組み合わせを発見することも容易ですし、もし、
分類譜がなくても、安政、天保、明治貨幣司(東京、大阪)は発見することは可能であったと思います。
丁銀の場合は色揚げをしているので、そういうわけにはいかないですが。。。
(2025年 10月 11日 17時 56分 追加)別座は色が悪く、一つの逆桜に複数の書体があったり、小規模集団であったり統一的ルールがない感じですね。
例外的に右短川常系が本座に似た製造ルールですが、銀質が低く、数も少なすぎて、文献の製造量を考えるとありえないものであるので、やはりこれも本座をまねて作られた別座であることがわかります。
(2025年 10月 11日 17時 58分 追加)まあ、もし分類譜がなくても、私なら0から全部分類できたと思います。
別座は多すぎてやらなかったと思いますが。。。。
(2025年 10月 11日 18時 04分 追加)まあ、別座は「それっぽいもの」を作るのが目的ですので、統一的ルールなんていらないですね。
(2025年 10月 11日 18時 29分 追加)幕府は銀を購入してわずかな利益と手間賃で安政一分銀以降は製造しています。ズルをしたのは明治二分判金の劣位銀だけです。これについてはズルをした旨太政官が編纂した復古記その他書籍に記載されています。明治一分銀についても記載がありましたが「劣位銀がある」旨のことは一切記載されていないませんでした。劣位銀があることを認識していたなら、そこにかいてあるはずです。
(2025年 10月 11日 18時 32分 追加)つまり、大阪鋳造のものが亜鉛入りの劣位銀であるという言説は、旧金座人の妄想であったと考えられます。妄想を多くの人が信じた。
(2025年 10月 11日 18時 45分 追加)というか、旧金座人は明治一分銀は全部劣位銀であるとしているので、お話にならないですね。