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自宅保管の品です。中身は大変美品ですが25年前と非常に古いものですので、表紙など若干の経年変化はございます。画像にもありますように、微かなヤケ、２ページに薄い折り目がございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。

真樹 日佐夫
すてごろ懺悔: あばよ、青春


映画化決定！劇画の迫力を超えた衝撃の実録格闘技ロマン。作家にして空手師範、ロマンチストにして希代のケンカ師であった著者が、自らのすてごろ（素手喧嘩）体験を赤裸々に告白！相手は有名プロレスラー、ボクサー、暗黒街の住人と、恐ろしくも個性派ぞろい。今、話題の禁断の書である。

目次
プロローグ　五月の死
第１章　前門の虎、後門の狼（蒲田時代）
第２章　ヤキの印旛か八街か（千葉八街時代）
第３章　霧笛、恋唄、ドブ板通り（川崎・横浜・横須賀時代）
第４章　ジュクとブヤ―昔日の街よ（新宿・渋谷時代）
第５章　ビバ！！東京オリンピック（大森・大井町時代）
第６章　女の広場の夜は更けて（新橋・銀座時代）
第７章　喧嘩空手よ、ゴッドハンドよ（大塚・池袋時代）
第８章　陽はまた昇るか、修羅の街に（赤坂・六本木・西麻布時代）
エピローグ　さらば二十世紀

レビューより
この人色んな著作で生涯喧嘩無敗って書いてたけど、この本のエピソードが全部本当だとしても、自分一人の力で無敗だったわけじゃないよね。他人に助けられたエピソードがいくつもある。助けられなきゃ負けてた。まぁ結果から言えば無敗かもしれんが。羽根田貢(花形敬？)とか青沼明(これも仮名？)とか芦原英幸との件を読むと、真樹さんが特別強かったとも思えんし。


この「すてごろ…」は図抜けて面白かった。本当にびっくりするくらい面白かった。ひょっとして他にも面白い小説書いてるのか？この人。この人は生き方の関係で在日と深く繋がらざるを得なかったが、間違いなく日本人だね、それはわかってた。文章そのものが非常によかったのを覚えている。可能な限り無駄をそぎ落とすタイプの、いかにも端正な文章だった。自分にとってはお手本のようなものである。


真樹日佐夫の喧嘩年代記。時として実兄・梶原一騎氏と共闘もしている。無頼の青春である。それが乾いた無駄のない文体で語られ、いっそう無頼の味を深めている。真樹自身が好む表現を使えば“潤色”は多々あるであろうが、それでも生々しいディテールの描写を見れば修羅場をくぐっているのは間違いないと思う。それにしてもミスターXとの一件はある本では「勝った」、またある本では「引き分けだった」と語りこの本では……一体どれが本当なんだろうか。


特に少年院時代のエピソードはめちゃくちゃ面白い。たかがケンカではなく殆ど命懸けで、この人よく今まで生きてこれたなと感心してしまう。ていうか懺悔してねぇ。