御存知!Queen 起死回生の傑作 「The Works」旧リマスター紙ジャケット仕様限定盤 国内盤未開封新品でございます。
2001年度本国リマスターとなります。
古いリマスターでございますが、オリジナル・マスターテープからのリマスターという事がミソ。
現行リマスターは2011年度のもの。
嘗てQueenを手掛けた名プロデューサーRay Thomas Bakerによるものでございますが、実はリミックス。
CD等の許容範囲ぎりぎりに音を合わせた模様でございますが、本人曰く「時代に合わせ音を操作した」との事でございます。
現行主流のフラットマスタリング方式によるもので情報量重視の感。
当事者でもある事もあり非常に良心的な音質でございますが、躍動感がちと弱い感がございます。
2001年度リマスターは(古いものとは言え)当時の音質決定版として知られるもの。
何をか言わんや、でございます................................
内容は言わずもがな。
ラインナップは不動の名手4名。
Freddie Mercury(Vo、Key ,G)、Brian May(G、Vo)、John Deacon(B、Vo)、Roger Taylor(Ds、Vo)となります。
1983年8月~1984年1月 米国L.A. ”Record Plant Studios”、ドイツ・ミュンヘン”Musicland Studios”での制作となります。
プロデュースはバンド自身とMackとなります。
(Electric Light Orchestra、Billy Squier等手掛け、ドラム音に特徴がある事で知られる。
そもそも”Musicland Studios”のハウスエンジニアであった方で、かのT-REX、Deep Purple、Rainbow、Uriah Heep、Scorpions、Rory Gallaghar、等々エンジニアとして関わる。
基本バンド側に自由に作品制作を行わせ、煮詰まったり困った際に適切な助け舟を出すという仕事で知られる方。)
1982年5月21日に発表した意欲作「Hot Space」が大不振。
大胆にドラム・マシーン等を導入したものの音楽性が従来の路線とは大幅に異なり、ディスコ/ダンス、テクノ等の要素が非常に強いもの。
ファンから総スカンという始末。
John Deacon主導と目されたものの実際は「新たな挑戦を!」と全員でネタで盛り上がって制作を行った模様。
但し、大不振から非難の矛先を避けようと責任をJohn Deaconに押し付けた事からバンドは紛糾。バンド内に不穏な空気が流れ始めます。
(Freddie Mercury死去後のQueen解散後は公的に一切登場しないJohn Deaconではございますが、
ここでの責任問題が遠因となった感がございます........................)
ツアー後バンドはガス抜きの為に暫し活動停止。ソロやコラボ作制作そして休憩(笑)とそれぞれが道を選ぶ事となります。
1983年8月から新作制作に乗り出すものの、前作の大不振がバンドの頭に圧し掛かる事となります。
「Queenらしい音楽性を!」という周囲の商業面含めた圧力も加わり、
八十年代と嘗てのQueenの音楽性の摺り合わせとメンバーそれぞれの音楽的本音のバランスに腐心する事となります。
また以前から燻っていた作曲クレジットや著作権を巡ってバンドは紛糾。
嘗ての「誰の原曲提供であっても皆が積極貢献して”Queenの楽曲”として仕上げる」という姿勢に大きな翳りが差す事となります。
摺った揉んだの末に新作”The Works”が完成.........という面倒な経緯がございます......................................................
さて今作。
前作の大不振からの脱却を図った作品でございます。
Queenらしさを意識した作風でございますが、七十年代全盛期のHR的な音楽性ではなく「The Game」の音楽性。
「嘗てのQueenらしさを指向したいが七十年代のあの全盛期音楽性では時代に合わない」との判断でそうなった感がございます。
(正直あの七十年代全盛期の音楽性を取り戻したなら、大喜びするファンは非常に多いと思われるものでございますが..............)
但し「The Game」タイトル曲や御馴染み名曲”Bohemian Rhapsody”や”Love of My Life”、
ヒット楽曲”Crazy Little Things Called Love”、そしてかの名曲”We will Rock You”等々という過去名曲の分解再構築改訂版楽曲が目立つもの。
そしてMercury/May/Deacon/Taylorそれぞれのソロ楽曲にQueen的な要素を加えた感のある楽曲という構成。
(加えてボツとなったサントラネタも...................)
当時は著作権や作曲クレジットを巡ってメンバー間の対立があり、
「誰が原曲提供であっても皆が積極貢献し”Queen楽曲”として仕上げる」という姿勢が弱まっていた時代。
過去楽曲の分解再構築楽曲は兎も角、新ネタ楽曲においては他のメンバーはアレンジレベルの貢献という感がございます。
但し、その姿勢に反比例して質は非常に高いものであるという事がミソ。
往年のファンからは「過去の焼き直しにソロネタだらけじゃないか~!」と怒る事となりますが、
「膨大な作品群からどれを選択するか?」と困る新参ファンからは、
新作であり、手っ取り早くQueenの音楽性を理解出来る高品質の作品と言う感がございます。
摺った揉んだの末の制作であったもののバンドの狙いは見事に当たり、リリースすれば前作の不振を振り払う好評さ。
大ヒット楽曲も生まれ、バンドは意気揚々とツアーに出る事となります。
但し、新作のタイトルが「御仕事」というもの。
ライヴアクトとしての名声は変わらないものの「Hot Space」から始まったバンド内の亀裂と確執は深まっていく事となります..................
米国でも成功を収めたものの米国側配給レコード会社の宣伝がバンドの納得のいくものと成らず、
またシングル楽曲”I Want to Break Free”のプロモーション映像が問題となり、
バンドは不信感を抱く事となります...................
(正直相当可笑しなもので日本ではそれを観た御年寄りがFreddie Mercuryの容姿を見て笑い転げておられたとか.......
制作ではメンバーが相当ノリノリだった模様.......何かねぇ...............
Roger Taylorのあの姿に胸をときめかした方もおられた模様でございますが............
「あれは男でドラマーだって.....」と言われ、相当ショックを受けた模様でございますが........................)
また、当時「アパルトヘイト政策」で国際社会から大きく非難された南アフリカの”Sun City”で9日間に渡るコンサートを開催。
国連・国際社会そして黒人ミュージシャンを中心に大きな非難に晒される事となります。
(当時は”俺たちはSun Cityで絶対に演らない!”とのチャリティーも兼ねたプロジェクト楽曲もございました.............)
「ファンが望むならばコンサートに赴くのがミュージシャン」等々と釈明・謝罪するものの、バンドに大きな影を投げかける事となります.......
(似た時期にはかのChick Coreaも南アフリカでライヴを行いまた作品制作も行い、こちらも相当な非難に晒され、
またBrian Mayの盟友たる名手Tony Iommi率いる”The Eternal Idol期”Black SabbathもSun Cityでライヴを行い、こちらも同様となり、
当時のマネージャーErnest Chapman(嘗ての第二期Jeff Beck Group現場マネージャー)が国連で謝罪する憂き目に..................
そもそもQueenは極初期から金に絡む問題が付き纏いますが...............
金銭面のアプローチを受け、デビューに尽力し相当投資したマネージャーからサッサと離れてしまい、それをメディアに相当非難され、
作品の評価も加えてズタズタにされたという経緯アリ......極初期の作品マスターも本当に破棄された件も絡み......何かねぇ....................)
この二因が後の米国ツアー撤退となった感がございます........................
かの”Rock in Rio”という一大フェスティバル出演を行い大絶賛を得るものの前述の件が尾を引く事となり、ツアー最後は日本公演。
熱狂的なファンの支持をデビュー当初から、という最後の砦的な支持層でライヴは成功を収めますが、
「バンド解散」の文字がバンドの頭に擡げてくる事となります...........................
重い空気の中、かのBoomtown RatsのBob Geldofが企画した一大チャリティーコンサート”Live Aid”への出演依頼が舞い込みます。
20分演奏限定があり当初は渋るものの、無意識的に「解散を飾る」判断で参加合意。
「20分では表現出来ない!」と意図的に愚痴を漏らし(←ここ重要)敢えて反感を買い、反面きちんと仕上げて臨む事となります。
1985年7月13日午後6時41分に登場。
名手Kenny Jones在籍期The Who、Led Zeppelin、オリジナル期Black Sabbathの一時的再結成、
Daryl Hall & John OatesのTemptation二名を迎えた特別パフォーマンス等々と豪華な企画満載の中で、
圧巻で完璧な演奏を繰り広げ、大評判を博し「Queen ここにあり!」と健在ぶりを示す事となります。
無意識的に解散を意識していたものの、”Live Aid”での一大パフォーマンスの大評判がバンドに活力を生み、
暗雲を振り払い、再び表舞台へと誘う事となります.................................
この機会に是非。
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