
今ではほとんど市場に出回らない、60年前の幻の国産エレキ。1963年、まだ日本がエレキギターを“輸出産業”として確立する前夜に生まれた、Teisco Del Rey E-200(Metal Badge期・Tulip Shape)です。
当時わずか数百本のみが、アメリカ・ポートランドの L.D.Heater社 を通じて輸出され、北米市場に渡った最初期のPre-Kawai Exportモデルです。
国産エレキの黎明期に製造されたこのE-200は、日本から世界へ羽ばたいた最初の「Del Rey」シリーズの象徴であり、現存する個体はごくわずか。ワンピックアップ仕様の姉妹機のE-100よりグレードは上となります。
60年を超えて“音が生きている”個体に出会えること自体、奇跡に近い一期一会の一本です。MIJビンテージギターの人気は世界で高まっており、これから益々希少価値が高まる事が予想されます。
Teisco Del Rey E-200(1963〜64年頃製)
その柔らかなカーブを描くボディラインは、海外では
“Tulip Shape(チューリップ型)” の愛称で呼ばれ、
現在もコレクターの間で高い評価を受けています。
製造からおよそ 62年。
木材の呼吸を感じるような温かみを残しながら、
なおも深く澄んだサウンドを奏でます。
サウンド
柔らかく深みのあるトーン。
クリーンでは繊細で澄んだ響き、
軽いクランチでは60’sガレージそのもの。
60年以上経っても枯れない音。
心地よいアタックと倍音が共存する、
まさに“生きたヴィンテージサウンド”です。
コンディション
・ネック:ほぼストレート(演奏性良好)
・フレット:7〜8割残
・電装系:オリジナルPU完動、ノイズ小
・外観:経年の小傷・くすみあり(艶ありビンテージコンディション)
・パーツ:すべて当時オリジナル構成
演奏にも鑑賞にも適したコレクターズグレードの保存状態です。
このE-200は、Teiscoがまだ独自の美学で世界に挑戦していた時代の産物です。
Tulip ShapeとMetal Badge Logo。
この2つのディテールは、
「日本製エレキが世界へ羽ばたいた瞬間」を象徴しています。
チューリップの可愛らしいデザインは、もはや“楽器”を超えた、日本の工芸文化の記録と呼ぶにふさわしい一本です。
市場動向(2025年現在)
・国内相場:80,000〜120,000円前後
・海外市場(Reverb等):$700〜900(約10〜13万円)
近年は“Teisco Tulip”“Pre-Kawai Metal Badge”として再評価が進み、保存状態の良い個体は国内でもほぼ流通していません。
まとめ
・1963〜64年頃製(製造から約62年)
・Teisco本社(板橋工場)製・Pre-Kawai Export Model
・L.D.Heater社輸出ロット(U.S.向け初期モデル)
・Tulip Shape(チューリップ型)+Metal Badge Logo仕様
・PU完動・フルオリジナル構成
・コレクターズグレードの保存状態
商品詳細・注意事項
・ヴィンテージギターのため、経年による細かな傷・くすみ・パーツ劣化などはございます。
・演奏・動作確認済みですが、現状渡し・ノークレームノーリターンでお願いいたします。
・写真に写っているE-200のみの出品となります。
・スタンドは撮影用のため付属しません。
・神経質な方・完璧をお求めの方は入札をお控えください。
発送・梱包について
・ヤマト宅急便160サイズ予定(兵庫県から発送)
・ネック緩衝材+エアキャップ+ダンボール梱包で丁寧に発送いたします。
・送料は落札者様ご負担となります。
・発送まで2〜3日ほどお時間を頂く場合がございます。
お取引について
・落札後48時間以内にご連絡をお願いいたします。
・お支払い確認後、迅速に発送いたします。
60年以上前のヴィンテージ品につき現状販売となります。演奏にもコレクションにもおすすめの一本。
日本のギターが世界へ開いた花──
Tulipの名にふさわしい、歴史的モデルです。
(2025年 10月 12日 14時 53分 追加)同時期に製造されたベース E-200B(Tulip Shape) の姉妹機にあたる一本で、
現在、そちらも同時出品中です(ぜひあわせてご覧ください)。