アメリカの出版社で発行されたノーマンロックウェルの大型画集。
出品者が初めてこの画集を観たのは1971年頃に就職した会社の本棚にあった大型のこの画集でした。
表参道にあった嶋田洋書店では当時まだ為替レートが1ドル=360円の固定相場制の時代で2万円を超える値段で売られていたのを覚えています。
掲載された614点の絵画・イラストレーションのうち、111点がカラーの全314ページ構成。
ポスターや雑誌サタデー・イブニング・ポストの挿絵など、様々なジャンルの絵画・イラストが収録されています。
これまで過去に何種類も発行されてきたノーマン・ロックウェルの画集ですが、この画集が最も収録作品が多く、印刷も丁寧に行われており、「手に入れるべきはこの一冊」と太鼓判を押せる最良の画集です。
ノーマン・ロックウェル(Norman Rockwell)概要
(1894年2月3日生まれ - 1978年11月8日逝去)
ニューヨークで生まれ、美術学校を出てから、アメリカ・ボーイスカウト協会の雑誌などに絵を書き始める。ボーイスカウト運動に対して多大な貢献を果たしたことに対して、後に、世界で十数人しか与えられていない功労賞であるシルバー・バッファロー章が贈られている。
アメリカ合衆国の市民生活の哀歓を巧みに描き、アメリカ人の心を捉えているため、最もアメリカ的な画家のひとりともいえる。
ユーモラスな作品が多い一方、後期の代表作「The Problem We All Live With」では、人種差別的な悪戯書きがなされトマトが投げつけられた壁の前を、連邦保安官に守られながら通学する幼い黒人少女の姿(公民権運動の一環として、白人の学校に通おうとする場面)を描いており、社会性の強い、激しい一面も見せた。
多作であり、生涯に2000を超える作品を描いたが、1943年に彼のスタジオで起きた火事で多くの作品が焼失し、残った作品もほとんどが美術館の恒久的所蔵品となっている。
カバー裏面(掲載画像10番目)に記載されている文章はこの画集に対する各方面からの賛辞です。
テキストを抽出してGoogle翻訳したものを参考に掲載しておきます。
ノーマン・ロックウェル:アーティスト兼イラストレーターへの賞賛
「世界で最も記念碑的なアートブックの一つ。」
-リーダーズ・ダイジェスト-
「限りなく完璧なアートブック…ロックウェルの作品は複製されるために創作された。アーティスト自身は、壁に掛けるのではなく、印刷されることを念頭に置いてデザインした…複製は完璧だ。本書は美しく、アーティスト(そう、アーティスト)の作品集としても、完成度が高く、資料も充実している。本書には、ロックウェルの全キャリアを網羅した614点のイラストレーションが収録されており、フルカラーの図版は、ロックウェル自身、出版社、そして印刷業者の功績と言えるだろう。
-ハーパーズ・マガジン-
「ビュークナーによるテキストは特に興味深い。ロックウェルの生涯の詳細だけでなく、彼の作品制作における几帳面さ、細部へのこだわり、そして複製のためにあらゆるものを犠牲にするという彼のこだわりが、鋭く描写されている。」彼はルネサンスの高貴な伝統を受け継ぎ、無限の才能を持つ芸術家であり、その才能を遺憾なく発揮する覚悟ができている。その役割において、彼より上、あるいは彼と肩を並べる者は、今日では誰もいない。
「未来の評価は、彼を現代の批評家よりも高く評価するだろう…まさにこの芸術家にふさわしい一冊だ。」
-ボストン・サンデー・グローブ-
「今日の気取った、しかし複雑な趣味に愛された、気取った、しかし不可侵な才能の数々が、何も語るべきものがなかったために忘れ去られても、ノーマン・ロックウェルは記憶されるだろう。なぜなら、彼には語るべきものがあったからだ。本書はこの点を強調しており、それは彼への最高の賛辞である。」
-クリーブランド・プレス-
「全体として、本書は素晴らしい。見事なデザインと印刷が施され、ドキュメンタリー資料と、著者による芸術家の生涯と作品に対する洞察に満ちた考察で、充実した内容となっている。」
アメリカ人アーティスト
「最高に美しいアートブックの一つ…これ以上にふさわしい贈り物、そしてこれほど輝く笑顔を引き出すものは他に思い浮かびません。」
-ニューヨーク・ポスト-