■タイトル:NIGHT LADY ■レーベル:PHILIPS[オランダ・オリジナル] ■アーティスト:
Johnny Griffin(ts)
Francy Boland(p)
Jimmy Woode(b)
Kenny Clarke(dr) ■カタログNo:P 48071 L《mono》 ■コンディション:
レコードビニール:
■sideA-1/Night Lady --- 【NM】
■sideA-2/Little Man You've Had A Bussy Day --- 【NM】
■sideA-3/All The Things You Are --- 【NM】
■sideB-1/Scrabble --- 【NM】
■sideB-2/Summertime --- 【NM】
■sideB-3/Old Stuff --- 【NM】
ジャケット:
綺麗な状態です。--- 【EX】(写真をご参照ください)
■グレーディング・ポリシー■ NM:
盤・ジャケともに全ての点において完璧な状態です。一度もプレイされていないか、それに近い状態。 Ex:
盤には目視できる極僅かなキズ・スレなどがありますが、オーディオ・グレードは殆ど完璧な状態です。 ジャケはシワ・折り目・裂け・カットホール、またはこれに近い欠点がない状態です。 VG++>VG+>VG:
盤の表面はリスニングに影響しない程度からオーディオ・ノイズとして認められる幾らかのスレ、スリキズ、ひっかき傷、ヘアラインがあったり、また軽いソリがある状態です。 ジャケットは軽いスレ、リングウェアが見られ、コーナーがほころびていたり、軽い割れが見られる状態です。またカットホールや、刻み、コーナーカットなど当時店頭でディスカウントされた痕がある状態も含みます。 盤はオーディオ・ノイズのレベルの程度に応じてVG++(優)>VG+(良)>VG(可)の段階評価を付与します。 G:
盤は針飛びがなく、最後までプレイ出来るもの。しかし、大きなサーフェイスノイズまたはスクラッチノイズがあり、盤に顕著なスレがある状態。
ジャケットは特に底抜けや背中の部分に裂けが見られ、テープ、書き込み、リングウェアー、またその他の欠点が特別にジャケットそのものより目立ってしまう状態。 P:
盤は針飛びが1ヶ所以上ある状態。
ジャケは擦り切れや不自然な書き込みによって著しく品質を損なっており、中のレコードを殆ど内側に格納出来ず落下してしまう状態。
本アルバムは、テナーサックス奏者ジョニー・グリフィンが1964年にケルンで録音したスタジオ・アルバムです。本作には、フランシー・ボーランド(ピアノ)、ジミー・ウーデ(ベース)、ケニー・クラーク(ドラムス)という欧州在住の実力派が参加しており、グリフィンがヨーロッパに活動の場を移して以降の初期代表作と位置付けられています。収録曲はオリジナルとスタンダードの混合で、バラエティに富んだ構成です。「Scrabble」や「Old Stuff」などは比較的長尺で、各奏者の即興が充分に展開されます。「Summertime」や「All the Things You Are」といったスタンダードでは、
比較的自由なテーマ解釈がなされ、テンポやリズムの伸縮を活かした演奏が行われています。ボーランドのピアノは和声的に整っており、構築的なアプローチが目立ちます。彼の作曲である「Night Lady」は、モーダルな展開と複雑なコードワークを特徴としています。 リズムセクションは安定しており、特にケニー・クラークのドラムはブラシやシンバルワークによって、柔軟かつリズミカルな質感を提供しています。録音は比較的クリアで、サックスとピアノのバランスが良く、臨場感あるサウンドが特徴です。演奏内容に加えて音響面でも評価されることが多い作品です。 グリフィンは本作でも速いパッセージを巧みに吹きこなしつつ、音色や間の取り方においては、1960年代以降の内省的傾向も見られます。全体として、ハードバップ期の様式を踏襲しながらも、新たな文脈の中で自身の演奏スタイルを拡張しようとする姿勢が感じられます。