「本橋成一ツインパック 「ナージャの村」「アレクセイと泉」チェルノブイリ~人間と大地の記録~〈2枚組〉」
神谷さだ子 / 明石雄介
定価: ¥ 5400
〈『ナージャの村』あらすじ〉
ベラルーシ共和国ゴメリ州ドゥヂチ村。
チェルノブイリ原発事故で汚染された小さな村。
皮肉にも、放射能に汚染された村は、原子力の恩恵を受けない生活を続ける村だ。
政府からの立ち退き要請で、村は地図から消えてしまった。
村の3ケ所の入口はゲートで遮断され、 外部の人間は許可証がないと入れない。
それでも故郷を離れず、汚染された村に残る6家族がいる。
ユートピアのように美しい村。四季が移ろう。
麦やじゃがいもを育て、きのこを採り、詩を口ずさむ。
美しく厳しい自然とともに、大地に根ざして生きる彼らの暮らしは、
豊かさとは何かということを私たちに教えてくれる。
本橋成一が、写真家ならではの美しい映像で綴る、いのちの大地の物語。
〈『アレクセイと泉』あらすじ〉
ベルリン映画祭を始め、世界各国で好評を博した『ナージャの村』から5年。
写真家・本橋成一と音楽家・坂本龍一と組んで〈泉〉を主題としたドキュメンタリーを完成させた。
舞台となる〈泉〉は、1986年4月26日に起こったチェルノブイリ原発(旧ソ連・現ウクライナ共和国)の爆発事故で被災した、
ベラルーシ共和国東南部にある小さな村ブジシチェにある。
この村の学校跡からも、畑からも、森からも、採集されるキノコからも放射能が検出されるが、
不思議なことに、この〈泉〉からは検出されない。
「なぜって?それは百年前の水だからさ」と、村人たちは自慢そうに答える。
この百年、人間は何の豊かさを求めてきたのだろう。
《水の惑星=地球》の強い意志のようにこんこんと湧く〈泉〉は、私たちに"本当の豊かさとは何か"を静謐に語りかける。