カリン・ジョーンズ（フィラデルフィア生まれ育ち）は、教会で歌うことで音楽活動の第一歩を踏み出しました。彼女は非常に優れた耳と、熟練したピアニスト、パーカッショニスト、そしてドラマーの才能に恵まれていましたが、それらはほとんど正式な訓練を受けずに培われました。10代前半の頃、カリンと2人の姉は、父親がマネージメントを務めるザ・ジョーンズッツというソウルグループを結成しました。彼らは1971年にクーガー・レコードからシングル「Once I Had Love / Stop, Look & listen」をリリースし、1975年にはHSEレコードからリリースされた「Rev. Arvetra Jones And The Jonesettes」によるゴスペルの名曲「After While」に参加しました。1976年、スティーヴィー・ワンダーの友人から、マーヴィン・ゲイが新作とそれに続くツアーのためにバックシンガーを探していると聞き、カリンはマーヴィンのオーディションを受け、すぐに採用されました。 EP「Got To Give It Up」をレコーディングした後、彼女はマーヴィン・ゲイのロンドン・パラディアム・ツアー（後に1977年にモータウンからダブル・ライブ・アルバムとしてリリース）に帯同しました。その後まもなく、カリン・ジョーンズは名門レーベル、ジョベテ・レコードのセッション・ワークを始め、そこでテディ・ペンダーグラスは彼女の独特な音楽スタイルに強い感銘を受けました。1979年、彼女は彼とマネジメント契約を結びましたが、テディの多忙なスケジュールにより、契約は1年後に解消されました。フィラデルフィアで開催されたブラック・ミュージック・アソシエーションのコンベンションで、カリンは当時T-エレクトリック・レコードを設立しようとしていたジム・ティレルと出会います。カリンはT-エレクトリック・レコードと契約し、1980年にアルバムをレコーディングしました。しかし、レーベルの資金難により、このアルバムはお蔵入りとなりました。2年間放置された後、プロデューサーのジム・ティレルは、当時ハンドシェイク・レコードの社長を務めていた業界のベテラン、ロン・アレクセンバーグの目にとまりました。アレクセンバーグはこのアルバムを聴き、大変気に入りました。彼はカリン・ジョーンズを自身のレーベルと契約させ、1982年に待望のアルバム『Under The Influence Of Love』をリリースしました。『Under The Influence Of Love』は、ダン・ピアソン・ジュニア（ロイ・エアーズ、ルー・ラグランド、メアリー・J・ブライジ、ディアンジェロとの共演で知られる）とブルース・ホーズ（スティーヴィー・ワンダー、クール・アンド・ザ・ギャング、テンプテーションズ）がアレンジを手掛けたモンスター級のアルバムです。ジム・ティレルが綿密な監修とプロデュースを手掛けました。特筆すべきは、このアルバムに収録されているデュエット曲は、伝説のオージェイズのエディ・レバートが女性アーティストと歌った唯一のデュエット曲であるということです。悲しいことに（そして衝撃的なことに）、カリン・ジョーンズは1984年に糖尿病性昏睡で急逝しました。不思議なことに、彼女はアルバムの写真撮影の準備中に、早すぎる死を予感していたのです。カリン・ジョーンズは、明るい光があっという間に消えてしまうという典型的な例でした。しかし幸いなことに、彼女の唯一無二の（そして非常に希少な）アルバム「Under The Influence Of Love」が私たちに残されました。アルバム全体は、胸を締め付けるようなモダン・ソウル、ディープ・ディスコ、ブギー・ファンク、そして幅広いテンポで満たされ、そしてそのすべてをカリンのトレードマークであるボーカルが締めくくっています。また、ロンドン・ステッパーズ・シーン（通称「レア・グルーヴ」）で大ヒットを記録したヒット曲「Ready, Ready Love」も収録されています。この曲は（裕福な人以外は）入手困難でしたが、今日に至るまで、ファンやコレクターの間では誰もが欲しがる逸品であり、「聖杯」となっています。 Tidal Waves Musicは、中古市場で高値で取引されるフィラデルフィアのレア・アルバム（1982年にHandshake Records And Tapesから発売され、それ以来、粗悪な海賊版が蔓延していました）の初の公式アナログ盤再発盤を誇りを持って発表します。この特別なレコードは、北米限定500枚、帯付きで、オリジナルアートワークを再現した180g重量盤のデラックス・ホワイト・アナログ盤として登場します。