【 ワイン・エンスージアスト94点 】
『極小品』の出品です。
『過去一』と言えるほど本数の少ない
『異例年』。
他のネットサイト上でも
『在庫なし』
と表記がされる
バック・ヴィンテージ2003年は、
現行の「数字が大きく表記されたエチケット」とは大きく異なる
『旧ラベル』
である点がさらに希少性を高めています。
2003年は、21世紀の気候変動が如実に表れた例外的な
『酷暑の年』。
8月の平均気温は平年を10度も上回る28.5度。
結果ブドウの収穫量は通年の半分以下でした。
この年、ヴィンテージ・シャンパーニュをリリース出来た生産者は絶望的に少なく、
生産したのは極々僅かな大手メゾンだけでした。
モエ・エ・シャンドンは、自社の1200haもの広大な畑から優先的にブドウを供給出来る故、
辛うじて2003年の生産にこぎ着けました。
過酷な年ではありましたが、酷暑によりブドウはしっかりと成熟。
よく熟した良質なブドウの収穫に成功した
『超グレート・ヴィンテージ』です。
アメリカ三大ワイン誌「ワイン・エンスージアスト」のヴィンテージチャートにおいても94点が付けられています。
通年よりも黒ブドウのピノノワール比率が高い
のも他のヴィンテージには無い2003の特筆すべき特徴です。
2003は、また1976年や1959年と並ぶ『超長期熟成型ミレジム』と成りました。
2度目のピークを終えたドン・ペリニヨン「P2」までもがリリースされたポテンシャルを持つ超秀逸ヴィンテージです。
ブドウの個性と経験が惜しみなく表現されたグラン・ヴィンテージは、『究極のモエ』と言われます。
法定年数より長い熟成を経た強い個性を持ったこのヴィンテージは、
モエが長きにわたり培ってきた「経験」と「ノウハウ」「芸術的センス」によってはじめて完成されます。
シェフ・ド・カーヴを務めるブノワ・ゴエズが
『選ばれた年のブドウが遺憾なくその卓越した個性を発揮し、唯一無二の味わいなのがグラン・ヴィンテージ。
ノン・ヴィンテージが一貫した味わいならば、ヴィンテージはオリジナルの味わいである』と語るように、
グラン・ヴィンテージは際立った個性と主張を備えた、唯一無二の味わいを実現します。
シャルドネとピノノワール、ムニエの3種類のブドウを使用。
ドサージュは5g/lと極辛口に仕上げられます。
法律で定められた3年という時間よりも、遥かに長い7年もの期間熟成させ、
その味わいが最も魅力的になる時を待って発表されるグラン・ヴィンテージは、
究極のラグジュアリー・シャンパンとして愛好家から礼讃され続けています。
輝きのあるレモンイエロー、熟した洋梨や白桃の瑞々しい果実のアロマに加えて、
ヘーゼルナッツやハチミツ、トーストしたパンなどの芳醇で複雑な香りが立ち上がります。
甘酸っぱくも爽やかな柑橘系のニュアンス。
すべての要素が見事に調和したこの1本は、有名だからこそ飲んでみる価値の高いヴィンテージ・シャンパーニュです。
希少年2003年のブドウのみを贅沢に使用します。
製造から22年の時を迎えた旨味の乗った「旧ラベル」を入手出来る機会は、
この先もう訪れないかもしれません。