【詳細】
神林長平set 完璧な涙/だれの息子でもない/あなたの魂に安らぎあれ/ライトジーンの遺産
完璧な涙 2004年8月31日5刷 早川書房発行
だれの息子でもない 2017年5月16日初版 講談社発行
あなたの魂に安らぎあれ 2014年4月15日6刷 早川書房発行
ライトジーンの遺産 2008年10月25日初版 早川書房発行
完璧な涙
生まれてから一度も、怒ったり喜んだり悲しんだりしたことのない少年、本海宥現。家族との絆を持たない宥現は発砲事件をきっかけとして、砂漠の旅に出たが……そこで出会ったのは、すべてを破壊しつくさずにはいない過去からの殺戮機械だった――未来と過去の闘争の渦に巻き込まれていく少年を描く本格SF。
だれの息子でもない
二〇二八年市民皆武装立国法により各家庭には携帯型対空ミサイルが配備。その保守システム管理と故人となった市民のネット内人工人格を消去することが安曇平市役所電算課で働くぼくの仕事だ。家族を捨て出奔した父が孤独死して十数年。ぼくの目の前に現れたのは死んだはずの親父のアバター=ネットファントムだった。
あなたの魂に安らぎあれ
核戦争後の放射能汚染は、火星の人間たちを地下の空洞都市へ閉じ込め、アンドロイドに地上で自由を謳歌する権利を与えた。だが、繁栄をきわめる有機アンドロイドたちにはひとつの伝説があった。破壊神エンズビルが現われ、すべてを破壊しつくすという……。人間対アンドロイドの緊張たかまる火星を描く傑作長篇
ライトジーンの遺産
体内の臓器崩壊現象が頻発する未来社会。かつて人工臓器市場を独占していた巨大メーカー・ライトジーン社なき今、臓器をめぐる奇怪な現象や犯罪が続発していた。都会の片隅で自由に暮らし、本とウィスキーを愛する菊月虹は、ライトジーン社が遺した人造人間。虹は市警の新米刑事・タイスと共に臓器犯罪を次々と解決するが、やがて虹と彼の兄・MJの出生の秘密に関わる陰謀が彼を襲う。傑作ハードボイルドSFの決定版!
神林長平
1953年新潟県生まれ。1979年、第5回ハヤカワ・SFコンテスト佳作入選作『狐と踊れ』で作家デビュー。
第1長篇『あなたの魂に安らぎあれ』以来、独自の世界観をもとに「言葉」「機械」などのテーマを重層的に絡みあわせた作品を多数発表、SFファンの圧倒的な支持を受けている。『敵は海賊・海賊版』、『グッドラック 戦闘妖精・雪風』などの長短篇で、星雲賞を数多く受賞(以上、早川書房刊)。1995年、『言壺』で第16回日本SF大賞を受賞した。
【状態】
経年劣化により多少の焼け、カバーにスレ、傷みは御座いますが、全体的には概ね良好です。
※ライトジーンの遺産の地にシミが御座います。