
ドイツ盤 RCA International INTS-1097 オーストラリア出身のジョン・トーマスが、2人のイギリス人メンバーと、ドイツでRust ラスト(独Horzuレーベルよりアルバムをリリース)での活動後、個人名義でリリースしたファースト・アルバム(ですが、バンド名ととらえた方が良いかも)。
ヘヴィー・サイケの名盤といってよい内容で、後に参加するエドガー・ブロートン・バンド(6~7枚目のアルバムに参加)や、Stack Waddy スタック・ワディーのようなバイカー風のワイルドでブルージーなヘヴィー・ロックです。
ところがこのアルバムが奇妙なんです!なにがといいますと、このドイツ原盤では、ベース・ギターがジョージ・ハート(セカンド・ハンド、Chillum チラム)、ドラムスがキーラン・オコナー(セカンド・ハンド、チラム、セヴンス・ウェイヴ)、リード・ギターがドイツで活動するアンディ・マルクス、そして録音とプロデュースのコニー・プランク氏がボンゴでもクレジットされています。そしてクリーピー・ジョン・トーマス氏がリード・ヴォーカルとなっております。
しかし、同じ年(69年です)にリリースされたイギリス盤では、ベース・ギターとリード・ギターがアンディ・マルクス、ドラムスがヘムルート・ポフル(Gomorrha ゴモラというバンドの人)、トーマス氏がリード・ギターとリード・ヴォーカル、そしてハーモニー・ヴォーカルにフリーのポール・ロジャースさん、となっておるのですよ。コニー・プランク氏のボンゴもクレジットされています。
ドイツ盤では、ポール・ロジャースさんはクレジットされておりませんが、間違いなくフリーのあの声が聴こえます。
ちなみにプロデュースは、コニー・プランク氏に加えて、ジョン・トーマスとアンディ・マルクスの3人体制です。
ドイツ盤と英国盤を聴きくらべたわけではありませんので、その違いはわかりませんが、契約上のモンダイなど、メンバーを差し替えなければならない事情があったのでしょうか。
全面ヴィニール・コーティングのジャケは、シワ、コーティングの浮き、角打ちなどがあり、中古感が漂いますが、それら以外の傷みはなく、まずまず良好な感じです。
盤も、見た目なかなか良好な状態ですが、サイド2の1曲目に軽いスレキズがあり、パチを8回ひろいました。それ以外はとても良好です。
試聴済みです。
ヴィニールの裏地のある穴あき白インナーが付属しております。