
商品概要:1989年製Kramer TK-1BFのボディです。
80年代中期からJackson/Charvelと人気を2分したKramerブランドのボディです。
JKシリーズから始まった日本製Kramerもラインナップを増やしていき劣化版のLKシリーズ、デカロゴヘッドを採用したEKシリーズ等出ましたが、そのあとに追加されたモデルがこちらのTKシリーズです。
1988年にミディアムスケールのMKシリーズと共に追加され、ポジション的にはLKシリーズとJKシリーズの間を埋めるモデルでした。
特徴としてはバレッタシェイプのみのボディ形状、ブリッジにはFloyd RoseⅡ(後にFloyd Rose Originalに変更)、Jack-Offジョイント(ヒールレスジョイント)、ブリッジ部のリセスキャビティ加工がされています。
PUはEKシリーズ、LKシリーズと全く同じで、フロントPOWERSLEEPER、リアKH-100という構成になっています。
ボディはポプラを採用しており、この個体はセンター合わせの2ピースボディです。
コントロール部分はボリュームノブがPUSH/PULLになっておりPUの前後を切り替え、ミニスイッチはダイレクトスイッチというちょっと変わった構成です。
これで1989年当時の定価は80000円という、なかなかコスパの高いモデルでした。
同期のMKシリーズは楽器屋広告にも多少登場していたこともあってまずまずの知名度はありますが、このTKシリーズはほとんど忘れられた存在でほぼほぼFloyd Rose Originalが搭載されているのでJK-1000と間違えられて出回っていることが多いです。
とはいえ元々の個体数がほとんどないのですが。
JK-1000やLK-1はネックジョイントがプレートジョイントなのでそこが全然違います。
こちらは東海楽器製ではなくESP製です。
個人的には東海楽器製を入手することが多いので、ESP製の方が実は少ないのではないかと思っています。
東海楽器製は使用しているビスも異なり、ネックジョイント部に治具の跡が残り、ロット番号のようなものもスタンプされるので簡単に見分けられます。
造りは東海楽器製もESP製もどちらも良いのであまり気にすることはないと思います。
バレッタをより使いやすくするためにジョイント方法やリセスキャビティが施され当時の流行にアップデイトされた機種。
それがKramer TKシリーズです。
スペックは
つば出し22Fのレギュラースケール(648mm)対応ボディ。
ボディ材はポプラ、センター合わせの2ピース。
ネックポケットはラウンド形状。
PUザグリはSHザグリ。
ブリッジはリセスキャビティが備わりFloyd Rose対応でスタッド間は74mm、スタッドは直付けのFloyd Roseスタッドを使用。
ジャックはKramerでは一般的な金属製の4点止めパネルを使用します。
ジョイントはヒールレスジョイントが採用されており、約12mm径のブッシュを用います。
重量は1777g。
カラーはブラックです。
サイズ:ネックポケットのサイズは幅56.4mm、深さ17.8mmです。
コンディション:元々それほど弾きこまれた個体ではないですが、写真にも載せているようなボディサイドからバックへの塗装ハゲを伴う打痕が有ったり、バックにひっかき傷があります。
ネックジョイント部の塗装面にクラックがあります。
あとはキャビティ内が塗られていたようで、何らかの塗料がPUザグリ、ブリッジキャビティ、コントロールキャビティ内についています。
パーツクリーナーでは落ちなかったですが、シンナーとかはちょっと試してはおりません。
ボディトップはそれほどダメージはなく、Kramerは痛い改造をされた個体も多い中、個人的にはまずまずの程度ではないかなと思います。
色も黒で変な日焼けもないし、タッチアップも楽です。
送料:ゆうパック100サイズ。
お薦めポイント:特徴的なボディシェイプに、これまた人気のPU配列がされたボディです。
パーツの互換性も結構高いので、良い’80ギターのネタになると思います。