
日本フィリップス PC-1585 ドビュッシー:管弦楽の映像、聖セバスティアンの殉教より交響的断章。モントゥー、ロンドン交響楽団。晩年のモントゥーがのこした多分、唯一のドビュッシーのステレオ録音。ほとんどノイズなし、盤面良好。
FG-214(フォンタナ) ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」、第2楽章のリハーサル録音付き。モントゥー、コンセルトヘボー管弦楽団。重苦しさのない、誠に趣味の良い、品のある演奏ですが、物足りなさを感じさせない見事な演奏です。モントゥーの名人芸が味わえる「英雄」の名盤の一つ。プチプチ・ノイズもわずかで、盤面は良好。
SFL-7515 ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」「フィデリオ」序曲。ザヴァリッシュ、コンセルトヘボー管弦楽団。比較的テンポをゆっくりとり、一音一音念を押すような演奏。「田園」の聴き所を隅々までじっくり味わえます。第4、第5楽章がとくによくできていると思いました。またザヴァリッシュの律儀な指揮ぶりが目に浮かぶような演奏です。コンセルトヘボーのこくのある響きも聴きものです。
SFL-7638 ブラームス:交響曲第1番。ザヴァリッシュ、ウィーン交響楽団。ザヴァリッシュがドイツの若手指揮者として注目を集め、音楽界を席巻していったころの録音。勢いがある、新鮮なブラームス演奏になっています。各面にごく軽微なプチプチ・ノイズが数回ありますが、盤面は良好。
FC-224(フォンタナ) ブラームス:交響曲第3番、第4番。ザヴァリッシュ、ウィーン交響楽団。オーケストラのアンサンブルの迫力、緻密な表現が際立ちますが、ブラームスの正統的な解釈になっています。世に出たばかりの若いザヴァリッシュがすばらしい指揮者だったことがわかる録音です。
FG-20(フォンタナ) ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」「プロメテウスの創造物」序曲。コンヴィチュニー、ゲヴァントハウス管弦楽団。ずいぶんたっぷりとしたテンポの「田園」ですが、ゲヴァントハウスの一昔前のドイツらしい素朴で、がっちりした、味わい深い音を聴けるのが魅力です。このような演奏がステレオ録音で残されたのは誠に貴重です。
X-7937 ビゼー「カルメン」第1、第2組曲、「アルルの女」第1、第2組曲。マリナー、ロンドン交響楽団。たとえばカラヤン、ベルリン・フィルのような大袈裟で、重厚すぎるようなところがなく、マリナーの演奏は節度があり、すっきりしていて、適度にドラマティックなので、曲を楽しめます。プチプチ・ノイズもわずかで、盤面は良好。
SFX-7735 ウェーバー「舞踏へのお誘い」、ベルリオーズ「ファウストの劫罰」より、ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」、ラヴェル「ダフニスとクロエ」第2組曲。エドゥアルド・ヴァン・ルモーテル、モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団。ルモーテルはクリュイタンスと同じベルギー出身の指揮者。現在のフランスでも失われたフランスの伝統的な優雅なフランス的音色を持つオーケストラの音が魅力的な録音です。プチプチ・ノイズもほぼなく、盤面は良好。
SFX-8654(見本盤) ブラームス:交響曲第4番。ハイティンク、コンセルトヘボー。
PL-1026 マーラー:交響曲第4番。ハイティンク、コンセルトヘボー、アメリング(S)
X-8547(見本盤) ブラームス:ヴァイオリン協奏曲。(Vn)シェリング、ハイティンク、コンセルトヘボー。
いずれも、オーソドックスで、清潔な、若い頃のハイティンクの良さがでた演奏で、コンセルトヘボーのこくのあるすばらしいヨーロッパ・トーンを聴くことができます。シェリングのヴァイオリンも大変定評のあるものです。3枚ともプチプチ・ノイズはごくわずかで、盤面は良好。
X-7926(見本盤) ベートーヴェン:交響曲第6番。ハイティンク、ロンドン・フィル。ハイティンクの指揮により、ロンドン・フィルがコンセルトヘボーのような、まろやかで、こくのある音を出しています。「田園」には魅力的な個所が山ほどあるということに気づかされる精妙な演奏です。