USナッシュビル拠点のエクスペリメンタル・ポップ・デュオ、Total Wife(Luna Kupper & Ash Richter)の新作アルバムがJulia's War RecordingsとWinspearによる共同でリリース!
深夜のまどろみから生まれたサウンド・スケープ。作曲家でプロデューサーのLuna Kupperは家賃を払うために所有していたシンセを全て手放し、自らの過去音源からサンプリングを行い電子的サウンドを作り上げた。ある曲のギターが加工されて次の曲のシンセ・サウンドとなり、アルバム全体で聴こえるヴォーカル・サンプルは、未発表だったElliott Smith「Between the Bars」のカヴァーから採られている。このプロセスへのオマージュとして、アルバムは当初、数学的方程式によって自己を繰り返し、美しいフラクタルを生み出す”ジュリア集合”にちなんで『The Julia Set』と名付けられる予定だった。狙いは、複雑でありながらも聴きやすく、実験的でありながらも精緻で、抽象的ではないものを作ることだった。