初出!
クレンペラーのブルックナー第7番
ウィーン交響楽団とのライヴが登場!
ブルックナー:
・交響曲第7番ホ長調 WAB.107(ノヴァーク版)
ウィーン交響楽団
オットー・クレンペラー(指揮)
録音時期:1958年2月23日(モノラル)1958年2月23日、各紙で絶賛されたコンサートのライヴ録音の登場。
今回が初出となる音源で、音質に関する情報はまだありませんが、モノラルとはいえ、クレンペラー好きには気になる存在です。
クレンペラーによるブルックナー第7番のCDは、1956年のバイエルン放送響とのライヴ盤、1958年のベルリン・フィルとのライヴ盤、
1960年のフィルハーモニア管とのセッション盤、1966年の北ドイツ放送響とのライヴ盤の4種類が知られており、
クールな感触で造形美の極致をみせるフィルハーモニア盤を筆頭に、どれも立派な演奏内容となっていました。
50年代のクレンペラーというと、VOX時代のあまりにも速くドライ過ぎるセッション録音のイメージが強いようです。
しかしクレンペラーは、モントリオール空港でタラップから転落して大怪我をしてからは、椅子に座って指揮をするようになり、
結果として、1954年以降はかつてのような快速アプローチは影を潜め、その芸風は冷静なコントロールの効いたバランスの良いスタイルに変化しています。
そのため、力強さや緊張感のいっそうの向上が認められ、造形的な打ち出しの強さも比類が無いという、まさに精神面・体力面でベストと思われる状態に達するのですが、これも長くは続かず、
1958年秋には、例の「寝タバコ全身大やけど重体事件」を起こしてしまい、しばらくは指揮棒も持てなくなるなどという困難な状況に追い込まれてしまいます。
つまり、1954年から1958年までの5年間は、クレンペラーにとって、たいへんバランスの取れた演奏をすることが可能だった時期にあたるわけですが、
今回のブルックナーの交響曲第7番は、1958年2月の録音ということなので、クレンペラー充実期の演奏を味わうことができそうです。
参考までに5種類の録音の演奏時間を記しておきます。
1956 17:55 19:21 09:08 12:41 59:05 バイエルン放送響(ライヴ)
1958 18:11 19:42 09:01 12:23 59:17 ウィーン響(ライヴ)
1958 19:08 19:16 09:31 12:29 60:24 ベルリン・フィル(ライヴ)
1960 19:49 21:49 09:36 13:39 64:53 フィルハーモニア管(セッション)
1966 19:45 21:04 09:39 13:25 63:53 北ドイツ放送響(ライヴ)