
未使用です。購入時からもともとプレス盤ではありませんでした。
Guns N’ Roses / MUNICH 2017
DISC 1-3
2017.06.13 Olympiastadion, Munich, Germany
列島を熱狂の渦に叩き込んだ“NOT IN THIS LIFETIME... TOUR”は、まだまだ絶好調! その最新にして極上のライヴアルバムが登場です!!
アクセル・ローズ/スラッシュ/ダフ・マッケイガンという黄金のフロントラインが日本を襲ったのは、2017年1月。あれから約半年が経ちましたが、彼らは今もなお全世界をサーキット中。本作は、“日本後”を伝えてくれる「2017年6月13日ミュンヘン公演」のオーディエンス・アルバムです。まずは、再編から現在のGUNS N' ROSESの歩みを追ってみましょう。
【2016年】
・4月-8月:北米#2(32公演)
・10月-11月:南米#1(15公演)
【2017年】
・1月-3月:オセアニア/アジア(16公演)
・5月-7月:欧州(19公演)←★ココ★
・7月15日:イスラエル(1公演)
・7月-9月:北米#3(17公演)
・9月-10月:南米#2(4公演)
・10月-11月:北米#4(14公演)
これが現在までに公表されているツアー・スケジュール。日本の後、オセアニアやアジア諸国を巡って2ヶ月半ほど休養。現在は、充電を済ませて「欧州」レッグに邁進中です。本作のミュンヘン公演は、その「欧州」7公演目にあたるコンサートです。
そんな本作は、極上にもほどがある超・強力なライヴアルバム。日本公演の『SAITAMA SUPER ARENA 2017 2ND NIGHT(Zodiac 231)』は全世界でも類い希な最高傑作録音でしたが、本作もそれに肉薄するスーパー録音なのです。現在、ネットに公開されて世界中のマニアが沸き立っている録音なのですが、本作はそれだけではなく、その極上録音を海外のオーディオ・マニアが精緻にマスタリングしたもの。このマニアがまた、ただ者ではないのです。実は、このマニアの専門はPINK FLOYDであり、その筋では名の知れた研究家。GUNSとは「Wish You Were Here」くらいしか繋がりがありませんが、このマニアは“隠れGUNSファン”でもあったのです。いつもはロジャー・ウォーターズの最新録音をチェックしている方ですが、今回はあまりのスゴ録音に急遽、精緻なマスタリングをしなくては気が済まなくなった……というわけなのです。
その仕上がりは、正しく驚異的。PINK FLOYDと言えば、数あるロックバンドの中でも音響に特化した“音のアート”。その筋で「権威」とまで称される“耳”と“技術”はハンパではなく、本作からも「楽音の芯がどうの」「鳴りがこうの」といちいち語るまでもない超・極上の音世界が流れ出る。「まるでオフィシャル」と呼ぶのさえ憚れるほどの芸術作品なのです。
そんな究極サウンドで描かれるGUNS N' ROSES……。もちろん、本人達はいつも通りに熱いロックンロールをブチかましているのですが、このサウンドで描かれると、美しくも凶暴な“アート”にさえ感じられる。2ヶ月半の休養を経てコンディションは万全。その上で7公演をこなしたことでエンジンも暖まっており、アクセルの声も絶好調。ここまでお膳立てが揃ったGUNS N' ROSESは無敵。今まさに“全力運転開始!”の猛烈なショウなのです。
その無敵GUNSが描くセットもポイント。大筋で日本公演と同じですが、そこに「Yesterdays」に加え、SOUNDGAEDENのカバー「Black Hole Sun」がセットインしているのです。しかも、この「Black Hole Sun」はただのカバーではありません。5月27日にはグレッグ・オールマンが亡くなりましたが、そのTHE ALLMAN BROTHERS BANDの「Melissa」をイントロに配し、5月17日に急逝したクリス・コーネルの「Black Hole Sun」を感情いっぱいに綴る。2人への想いを詰め込んだトリビュートなのです。さらにもう1つ、エンディングもクリスへ捧げられている。日本公演ではTHE ROLLING STONESの「Far Away Eyes」が使われていましたが、現在ではクリスの「You Know My Name」が流れて会場をクールダウンさせているのです。
兎にも角にも、極上を究めるサウンド。これに尽きます。FLOYD研究の専門家さえもが黙っていられなかった極上録音と、それを究極に高めた匠の業。それによって彩られる絶好調のGUNS N' ROSES……。『SAITAMA SUPER ARENA 2017 2ND NIGHT』が築いた世界王者の座も危うくしかねないライヴアルバムの超傑作。どうぞ、存分に味わってください!