Terry Riley テリー・ライリー - A Rainbow In Curved Air 国内盤LP アナログ・レコード 帯無し ライナー付
CBS 28AC 1177
Terry RileyはSteve Reichらと同じ1960年代のミニマリストの作曲家と考えられており、1968年のアルバム『In C』は即席のオーケストラメンバーで演奏されたが、このジャンルの傑作となっている。『A Rainbow In Curved Air』では、Rileyがすべての楽器を演奏している。タイトル曲はオルガンがモチーフとなっていて、鍵盤さばきが鮮やかだ。2曲目の『Poppy Nogood and the Phantom Band』 は、Brian Enoの後のアンビエント的な作品に見られる低音、ゆったりとしたメロディーなどを思わせる。ライナーノーツには、幸せなユートピアについての散文詩が書かれている。「すべての戦争は終わった。ペンタゴンもその役割を終えて、赤、黄、緑に塗られた。国旗が縫い合わされて、明るいサーカスのテントが作られた。政治家はここで無邪気にサーカスの出し物をするのだ」。この理想は実現されなかったが、Rileyの後の作品には生かされた。