約45mmの直径は非常にインパクトがあり、存在感もあり、手に取った瞬間にその迫力に圧倒されるはずです。
そして、絵柄ですね。デザインですね。ここ注目は必ず注目しておきたいです。
ヴィクトリア女王の「ヤングヘッド」「ゴシック」「ベールヘッド」「ジュビリーヘッド」のデザインをひとつのコインに収めてあります。
ヴィンテージコインでお馴染みの「ヴィクトリア女王」の肖像画全4種類が全ていっぺんに一枚のコインで楽しめてしまいます。
全体的なデザインバランスも良く、美しく、さらに大型。
鑑賞満足度と所持満足度が非常に高い一枚と言えるでしょう。
さらに裏面です。
こちらには人気の高い「ヤングエリザベス」の肖像画です。
近年明確な値上がり傾向にあるエリザベス女王肖像図柄を持つコインです。
しかも世界的に人気が高いヤングエリザベスです。
美しいです。ヤングエリザベスは本当に美人さんだと見るたびに思います。
できれば結婚を前提に付き合いたいレベルの絶世の美人です(笑)
とにかく英国王室好き、そしてイギリスのコイン好きにはたまらないモチーフの集合体みたいな存在となっております。
またこちらのコインは「PR=プルーフ」となります。
「MS」ではございませんので、比較検討の際にはどうぞお間違いのなきようにお願いいたします。
ご説明申し上げるまでもございませんが、
MSとPRには価値的に大きな差が存在します
PRの方が断然価値が残りますし、高値になるペース圧倒的に早いです。
グレードは「PR67DCAM」です。
同年号、同コインのTOP POPは「PR70DCAM」になりますので、「PR68DCAM」に次ぐ第4位に位置する高鑑定品となります。
上位鑑定も10枚のみしか存在していません。同鑑定も6枚のみ=上位16位に入る優良個体です。
貴重性においても十分な価値が認められます。
そして何よりもこの個体のアピールポイントは「状態劣化が非常に少ない」ことにあります。
通常、このコインの「流通個体のPR鑑定品」は何故か劣化が激しいです。
(恐らく銀に混入された金属の化学反応の特性による劣化も加担していると思われます。もちろん銀貨なので素で劣化しやすいのも事実です)
それらの要因もあり、薄っすらと黄色味を帯びているものが非常に多いのがこのコインの現存個体の特徴です。
発行から約50年しか経っておりませんので、それをトーンと言うのは語弊があるかと思いますが、
50年を区切りにアンテークコインと分類する人も多いのが事実です。
その理論で言うと、間も無く、数年後に、この個体はモダンコインであることを卒業し、アンテークコインと呼ばれることになります。
アンティークコインの視点に立てば、ある程度の劣化は仕方のない物です。
空気に触れているだけでも銀は劣化します。
そんな中でこの状態が保たれている事は特筆に値します。
ですがこの個体には、同年別個体でよく見られる劣化パターン=黄変色がほとんど見受けられません。
本当にこのコインに良くありがちな、黄色味への変色は薄っすらとも感じることがありません。
シルバー色の輝きがシッカリと維持されています。
語彙力不足で申し訳ありませんが「ピカピカな状態」でございます。
発行から50年目の銀貨なのに…です。
かなり保管状況の良い場所にあったんだ思います。
ミルクスポットも確認できません。
実に素晴らしい状態の個体です。
このコインにはPR68DC、PR69DC、PR70CCAMと上位鑑定が3つありますが、
劣化した上位鑑定品よりも「美しさをキープしている」このPR67DCAMの方が鑑賞用としては上かもですね?と私は思っています。
残念ながら鑑定済みコインの常識で、価値と希少性は数字が全てです。
価値として上位鑑定品をこの個体が上回ることはございません。
ですが、少なくとも観賞用としては上位鑑定品より満足度を得られます。
チャンスがあれば並べてご覧いただくと一目で分かります。
約50年前の鋳造時の輝きがほぼそのまま残っている名作コイン。
魅力にあふれる逸品ですね。