27×18㎝
【題箋】『第八言行論 全』
【内容】《広辞苑無料検索》に依る。
俳論書。 二冊。 各務支考著。 「東華房」の外に「蓮二房」の号もある。
自序によると「世の変は三十年にして生住あり」とあるので、彼の生まれた1665年に30を加えると元禄八年 (1695)頃成立か。
「讃」に享保巳亥(四1719)の記載あり。(1719)刊。
俳諧の本質的問題を十項目に分けて詳述したもの。 中心は虚実論で、儒・仏・老荘の教えや神道に影響されながらも、師の松尾芭蕉 の説を踏まえて、著者俳論の代表作である。
上巻〔無論、ここには無い〕
第一俳諧傳
第二俳諧道
第三俳諧徳
第四虚実論
第五姿情論
第六俳諧地
第七修行地
下巻
第八言行論 1丁表
第九変化論 4丁裏
第十法式論 16丁表~30丁裏
十論讃(跋) 享保巳亥(四1719)之歳林鐘晦日柳子房連二爾申ス 31丁表
~ここまでが『誹諧十論』の本文である。~
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〔付録?〕論中に出てくる語句の解説のようである。第一段~第十段は勿論「論」の事である。
【因みに】■は解読できなかった文字。ここに記した漢字の内、空白の部分は、ヤフオクでは表示できなかった漢字〔第3・4水準漢字〕である。
十論校 享保のことし文月のはじめ門人渡部ノ狂うけ給はりぬ 32丁裏~34丁表
十論解 34丁裏
序文解 35丁表
第一段 35丁裏
諷諫・庄周・達磨・天浮橋・八雲・誹諧・白馬経・菅家・法然・七人師・雲夢
第二段 36丁表
字録・千重羅・八珍菓・其代・奥の細道・幻住庵・衣食産・椎葉・杏(花)・移文・国臣家子・遺金・六義・三十九年・師資・致知
第三段 37丁裏
天理人理・張良・氷水・不肖君父・滑稽人・宗玉・曹操・■運・餘力・多能・鼓舞・三経和・温厲・文武・迦葉・渕明・誹木・和同・三遊・高家・乞醋
第四段 38丁裏
虚實・馬変・牛刀・顕實母固・花實・婦姑・忠言・虚舩・天堂・大学・明徳臣民・蚊金・■居士・唯佛・般若経
第五段 39丁裏
更衣・温故・誨■
第六段 40丁表
繪事・華厳・擬誘弾・平生心・■黒豆・■竜領下
第七段 40丁表
芝生・丘乙巳・三線・和歌所・不肖・三會・解牛・鳶焉・不根論
第八段 40丁裏
薦槌・薪花古今序?・片前姥・言行・東隣老丘・儒仏衡・下人・愚禿・巽與
第九段 41丁裏
南殿・北・有心附・橋■夢・誹諧之連歌・一字一涙・騎鶴・鳥獣・機嫌・刹那・書室銘・蟋蟀法・鬼谷・一字不■・賊後弓
第十段 42丁裏~45丁表
方式・道巌法易・古人詞・仏菩薩・君子射・■■千■・論語精・子成・茶莨・温厲変・哀楽頌・鳥焉・一太虚・三言・月・四教・理即・本立・醋吸・黙識・春秋・楞伽・始学終言・四而八十章・五而四十函・阿難・有若・魯頌詩・浮橋詞・木鐸・龍樹
【刊期等】早稲田大学図書館蔵本に依ると
享保4[1719]跋
寺町押小路 野田治兵衛
とある。
※全体的に、経年によるくすみ、汚れあり。
※経年による紙の劣化、変色、斑点状の染み、虫食い多数あり。
※梱包材の再利用に努めています。ご理解下さい。