
ご覧いただきありがとうございます。
レトロチョコレートのウェブサイト
『20年前のチョコレートのメニュー』の管理・運営をしています。ひろと申します。
終活の一環として、
長年収集してきたパッケージコレクション約5,000点を、
次世代のコレクターさまのお手元に届けるため、順次出品してまいります。
どうぞよろしくお願い致します。
【商品】
森永シガレットチョコレートのパッケージ1個
チョコレートはありません。
パッケージのみの出品です。
【発売年】
1922年(大正11年)
出品の物は昭和初期のデザインと推定します。
【説明など】
昭和のはじめ、夕焼け色の空を、ひときわ大きな音を立てて飛行機が横切りました。
少年は思わず立ち止まり、眩しそうに空を見上げました。
それは新聞や雑誌でしか見たことのない、あこがれの“赤い翼”でした。
その日、少年のポケットには、母親からもらった五銭玉がたった一枚。
いつもなら駄菓子屋で飴玉を三つ買っておしまいです。
けれど、その日の少年は違いました。
店先に並んだ小さな緑の箱──「CIGARETTE CHOCOLATE」の文字が、まるで大人の世界への入口のように輝いて見えたのです。
少年は胸の鼓動を押さえながら、震える手で五銭玉を差し出しました。
「これ、ください」
駄菓子屋のおばさんが笑って箱を手渡すと、銀紙のきらめきとともに、少年の心は少しだけ背伸びをしました。
タバコの形をしたチョコレートを一本くわえてみる。
口の中には甘い香り、胸の奥には“少し大人になったような誇らしさ”が広がりました。
それは、昭和の少年にとっての小さな通過儀礼。
勇気と憧れを詰め込んだ五銭玉が、初めて未来へ羽ばたく瞬間だったのです。
森永製菓が描いた赤い飛行機は、そんな少年たちの心を映していました。
スピード、モダン、そして文明。
夢と希望が混ざり合う時代に、赤い翼は「明日への約束」のように飛んでいったのです。
そしてその小さな箱の中には、時代を越えてもなお色あせない──少年の“勇気の味”が、今も静かに眠っています。
希少な大正レトロチョコレートのオリジナルパッケージ。まだなんとか形を保っていますので、今も昔も変わらない少年の憧れをその手に。
【送料】
出品者負担(落札者様に追加料金は発生しません)
補足:落札後に送料が予想以上にかかると感じられる方が多いようでしたので、送料はすべて出品者が負担いたします。安心してご入札ください。
【発送方法】
匿名配送(ゆうパケット)
【梱包について】
水濡れ防止・折れ防止を徹底して梱包します。
【取引に関するお願い】
大切に保管して参りましたが、経年による劣化や折れ、擦れ、ムシレなどがあります。
ノークレームノーリターンをご了承の上で入札をお願い致します。
【出品にあたっての思い】
チョコレートパッケージを大切に保存していただける方にお譲りしたいと思います。
【宣伝】
コレクションの一部は、神戸のフェリシモチョコレートパッケージミュージアムに寄託保存しています。ここは数年前にできた博物館で、日本で唯一のチョコレートパッケージ専門の博物館です。こちらの方にお越しの際は、是非ともご来場いただきたくお願いいたします。