
未開封、新品状態です。
ナンバリング・ステッカー付きです。
おまけの特典CD-R付きです。
いかメーカーインフォです。
DAVID BOWIE - HIROSHIMA 1973(1CD)
plus Bonus CDR "NAGOYA 1973"* Numbered Stickered Edition Only
Yubinchokin Hall, Hiroshima, Japan 14th April 1973 TRULY AMAZING SOUND(from Original Masters)
1973年に実現した伝説の初来日公演。そのうちの広島公演を独自入手した極上マスターで描ききったライヴアルバムが登場です。先日も2公演目の東京厚生年金会館がプレスCD「TOKYO 1973 2ND NIGHT」、初日がボーナスCDR「TOKYO 1973 1ST NIGHT」としてリリースされてきましたが、今回は5公演目の「1973年4月14日・広島郵便貯金ホール」のオーディエンス・アルバム。この日のフル録音がCDリリースされるのは、本作が初めてのことです。まずは、伝説の初来日の中で、この広島公演がどんなポジションなのか確認してみましょう。
・4月8日:東京厚生年金会館 「TOKYO 1973 1ST NIGHT」
・4月10日:東京厚生年金会館 「TOKYO 1973 2ND NIGHT」
・4月11日:東京厚生年金会館
・4月12日:名古屋市公会堂
・4月14日:広島郵便貯金ホール 【本作】
・4月16日:神戸国際会館
・4月17日:大阪厚生年金会館
・4月18日:渋谷公会堂
・4月20日:渋谷公会堂
このように、1973年のジャパンツアーは全9公演。本作は、そのちょうど真ん中に当たるライヴでした。この日の録音はアナログ時代に抜粋版が「ZIGGY IN JAPAN(Duck Production DW31387)」が登場したのみ。そのアナログをCDR化した盤もなくはなかったのですが、ショウのフル録音は限られたコア・コレクターだけの秘蔵品であり、一般には存在だけが噂され続けてきた録音なのです。本作は、そんなフル録音を現存するベスト・マスターから最新技術でデジタル化したもの。もちろん、永久保存のプレス化にあたり、最新・細心のマスタリングで究極サウンドに仕上げました。
そのサウンドは、まさにヴィンテージの感触もたっぷりなもの。こう書くと楽音も聴き取れないようなボヤボヤしたサウンドをイメージされるかも知れませんが、もしそうならプレス化はいたしません。たしかに、ピュアオーディオ的な物差しでは“ZIGGY STARDUST TOUR 1982-1973のワールド・トップ”である「TOKYO 1973 2ND NIGHT」には及ばないかも知れませんが、ボウイのヴォーカルやミック・ロンソンのギターはもちろん、“ZIGGY STARDUST”時代ならではのグルーヴを叩き出すリズム隊やマイク・ガースンのピアノ、「Jean Genie」のハープに込められた感情の機微までしっかりと分かる。もっと言えば、会場にたゆたう“空気感”、生々しい“現場感”は「TOKYO 1973 2ND NIGHT」を超えていると言ってもいい。もちろん、じっくりと音楽を聴きこみ、1曲ごとに全霊のリスペクトを贈る当時の日本式ですから、端正な楽音こそが全編を支配しており、歓声がいかに生々しかろうと“音楽”を邪魔しません。その上で感極まる嬌声、目の前に繰り広げられる未体験の音楽文化に圧倒されるどよめきまでもが漂う。別に観客の呼吸音が録音されているわけではありませんが、“息づかい”と呼びたくなるほどの生々しさなのです。
象徴的なシーンを1つ挙げるならラストの「Suffragette City」の後でしょうか。何が起きたのかは分かりませんが、「Rock & Roll Suicide」の穏やかなイントロが流れ出す中で、「止めてください! @;$&*#しないで!!(クリア聞こえるものの言葉になってない)」と必死に訴える。思わず「現場では一体、何が!?」と驚くものの、その女声の主も含め、会場中が歌い出すボウイの声に全力の声援に変わっていくのです。この息をのむ生々しさ。騒然とした空気。初めて目にする音楽文化との出会いだからこそ、1973年の初来日だかこその空気です。
そして、そんな“時代の息づかい”が殊更に鮮烈なのも、鮮度バツグンのマスター・クオリティだからこそ。その鮮度には、コアマニアが愛し、伝え続けた“歴史感”さえもが宿っているかのよう。一般に広く出回ったわけではなく、心底ボウイに惚れ込んだマニア同士が1対1で「お前には聴いて欲しい」と認めた関係でのみ、密やかに伝えられてきたサウンド。特別な相手にしか聴かせたくないサウンドがたっぷりと詰まっているのです。
40年以上にわたり、コア・コレクターだけが秘匿してきた至宝。その最高クオリティ・バージョンがついに公開されるときがきました。1973年のボウイが歌い、演じた“ZIGGY STARDUST TOUR”の世界。その逸話を十二分に見聞した今の私たちではなく、無垢なままに叩きつけられた現場の日本人たち。その呼吸が交差する空気が、匂いさえも感じられるほどに生のまま吹き出すドキュメント・アルバムです。初めて初来日公演に触れる方には、まずは何より「TOKYO 1973 2ND NIGHT」をお薦めしますが、その上で秘匿されてきた客席録音のスペクタクル、現場の真実にまで踏み込まれたい方には、無上の体験を約束する1枚です。ボウイが初めて日本に訪れた1973年の現実を、その記録を愛してきたマニア達の想いをたっぷりと詰め込んだ1本。今週末、ぜひあなたもこの音世界に魅了されてください。