カシューナッツ(Anacardium occidentale)は、ウルシ科カシューナット属に属する常緑高木で、ナッツだけでなく果実(カシューアップル)も食べられるユニークな植物です。
日本ではあまり見かけることのないこの木を、種子から育ててみませんか。
■特徴
原産地はカリブ海の島々とブラジル北東部で、現在ではインド、東南アジア、アフリカの熱帯地域で広く栽培されています。
樹高は6~12m程度に成長し、楕円形で革質の濃い緑色の葉を持ちます。
白やピンクの小さな花が咲き、芳香があるのも特徴です。
果実は「カシューアップル」と呼ばれる鮮やかな偽果をつけ、その先端にナッツの部分が形成されます。
発芽から3~4年でナッツを収穫できます。
栽培適温は25~40℃で、耐寒温度は8℃程度です。
関東以南の温暖な地域であれば露地栽培が可能です。
■栽培方法
暖かく日当たりの良い場所を好みます。半日陰でも育ちますが、実つきが悪くなる可能性があります。
水はけの良い環境が必須です。赤玉土7:鹿沼土3 または赤玉単体などの土壌を使用してください。
■発芽のコツ
1. 種子を水に浸して1日置く(常温の水を使用)
2. 種まき用の柔らかい土に、深さ2cm程度に埋める
3. 発芽適温23~27℃を保つ(温度が低いと発芽が遅れる)
4. 発芽まで土が乾かないように管理する(1~4週間で発芽)
5. 10cm以上に成長したら、大きめの鉢や地植えに移植する