彫刻家・民俗学者・絵本画家など多彩な才能を持った土方久功、その彼の土方久功日記にのみ記述があり、存在が確認できなかった幻の児童書、樋口紅陽・著、甫ーのサインの画家(手塚治虫の師匠格、酒井七馬の師匠、小寺鳩甫も同時代、岡田文祥堂描いており、装丁、挿絵を得開いた可能性のある一幻の児童書による「寶の杖悪魔の杖(宝の杖悪魔の杖)」です。岡田文祥堂、大正13年の10版、函付きー険しい描写あり、回収された可能性もある禁書。★セカイモンなどで出したことはなく、18000円で落札というのは偽サイトによるもの。
現在のところ、函付き、完本はおろか、本体のみでも確認されていない(国会図書館、各図書館にも所蔵なし)。現存はこれ1冊のみの可能性も。極めて稀な稀覯本。函はやや傷みありますが、概ね形保ってます。100年近く前のものとしては悪くないです。本はやや表紙に傷みありますが、落丁もなく、中は綺麗な方です。
国立民族学博物館調査報告の「土方久功日記」の中にこの本を読んだ記述あり。創作物語、翻訳物語、編訳物語などあり。彼が褒めた「釣鐘争ひ」「寶の杖悪魔の杖」「古城物語」などはオリジナルだと思われる。
樋口紅陽は多くの児童書や漫画の原作など手掛け、日本おとぎ学校長、童話、民話にも詳しい人でした。絵は最初以外はないですので、探偵小説のような文字ばかりのタイプ。
「寶の杖悪魔の杖」(宝の杖悪魔の杖)は実の母親、姉が妹を殺そうとなぜか企む話で、実はそれが悪魔の杖で正気を失わせられているものだった。それを振りほどくには宝の杖のみ、果たして妹は殺されることなく、母姉を救えるのか、母姉はこのままだと天罰が下り、死んでしまうという所で、恨みどころか自分を殺そうとした彼女らを助けようともがく。果たして。
「古城物語」はある日、とある姫のところに、謎の烏がやって来て「自分は魔法使いにより呪われている」と説く。そして姫に助けをこう。一緒に連れていかれた魔の城は怪物がうごめき、金の寝床で寝ている姫を捕まえては連日喰らおうとしていた。姫が死にかけるたびに救われる烏。
怪物どもは窯に入れて煮殺そうとする。そのたびに不思議な鶏の声で助けられる。姫はなぜ、あんな魔城にそう思ったお姉さまがやってくると、今度は姉さまの前にも怪物どもが。あわやというところで助かる。ただ、烏の苦しみをその身で引き受ける姫様。つらいことは言わず、彼のために我慢してくれていた。命が尽きるのも覚悟で。
7年目にはついに呪いが解けるという。果たして烏は無事人に戻れるのか、それとも烏は姫をだましてその生命を吸い取ろうとしているのか、魔の城はやがて大きな変貌を遂げる。果たして彼らの運命やいかに。
児童書にしてはえらい辛辣な内容も多く、険しい描写が多く、もしかしたら回収された禁書の可能性もあります。現存はこれまでにこの1冊以外に確認されていない稀覯本。極めて珍しい幻の児童書です。お大事にしていただければ、と思います。
貴重書籍ゆえ、ゆうパック、レターパックなどでの発送です。
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