
以下の米国コロンビア(オデュッセー含む)LP12枚はすべてワルター指揮コロンビア交響楽団のステレオ録音盤です。
Y30048 モーツアルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク、「フィガロの結婚」序曲、「魔笛」序曲、「コジ・ファン・トゥッテ」序曲、フリーメーソンの為の葬送音楽ほか。録音が驚くほど鮮明で、ワルターの指揮の具合がよくわかります。演奏はワルターならではの大変魅力的なモーツアルトです。両面に数回の軽微なプチプチ・ノイズがありますが、盤面はきわめて良好。
Y33925 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」。ワルターらしいとても温かみのある英雄交響曲。しかも細部まで巧みに表現された大変聴きごたえのある演奏です。数回のごく軽微なプチプチ・ノイズが出ますが、盤面はきわめて良好です。
Y33924 ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」。これほど温かみがあって、のびのびして、しかも味わい深い田園の演奏は稀なのではないでしょうか。ワルターの美点が最高に発揮された永遠の名盤です。数回のごく軽微なプチプチ・ノイズはありますが、盤面はきわめて良好。
Y30042 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲。フランチェスカッティ(ヴァイオリン)。フランチェスカッティの優美なヴァイオリン独奏が魅力的な録音。ワルターの指揮もそれにぴったり合わせ、決めるべきところは見事にきっちり決めています。数回のごく軽微なプチプチ・ノイズがきき取れますが、盤面はきわめて良好。
Y34620 シュ-ベルト:交響曲第9番。ワルターらしいニュアンス豊かで、しかも迫力も欠けていない見事な演奏です。この長大な曲を、飽きることなく、いつまでも聴いていたいと思わせるほどです。CDよりも、このLPの方が柔らかい音で、奥行きがあり、心地よく聴くことができるように思いました。B面のプチプチ・ノイズは少し多めですが、盤面はきわめて良好です。
Y30667 ワーグナー:「ローエングリン」第一幕への前奏曲、ジークフリート牧歌、「タンホイザー」序曲とヴェヌスベルクの音楽。3曲とも見事な演奏ですが、とりわけタンホイザーの高揚した演奏はワルターの傑作録音の一つで、その素晴らしさは類をみません。プチプチ・ノイズはごく僅かか、ほとんど出ませんでした。盤面もきわめて良好。
MS-6149 ワーグナー:「ニュルンベルクの名歌手」序曲、「さまよえるオランダ人」序曲」、「パルシファル」前奏曲と聖金曜日の音楽。これもワルターの貴重な録音の一つです。プチプチ・ノイズはA面はほとんどなく、B面は数回ありました。ジャケットの角が一か所切れています。
Y30311、Y31924、Y3225、Y32373 ブラームス:交響曲第1番~第4番、悲劇的序曲、大学祝典序曲。第1番は全曲にわたって大変こくのある演奏。テンポを落とした第1楽章の終結部は息をのむほどのすばらしさです。第2番は心温まるような感動的な演奏。第3番は毅然としたところと優美なところが両立した演奏。第4番は同曲の最高の名演としてよく知られている録音です。軽微なプチプチ・ノイズは各面ともほとんどないか、あっても数回です。盤面も極めて良好。
Y30045 ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」。テンポをゆっくりとった、とても入念な演奏。この曲の聴きどころをもれなく味わうことのできる貴重な録音です。これもワルターの至芸といえるのではないでしょうか。
以上の12枚は50年ほど前に新品で購入したきり、ほとんど再生していませんので、盤面に傷とか汚れは見られませんでした。