
当時の生産台数が僅か95台という非常に珍しい、戦前のハーレーダビットソンの単気筒モデルBR350ccを画像のまま、現状あり姿渡し書類付きでお渡しする約束のオークションです。
ハーレーダビットソンは1903年にシングルモデルからスタートしましたが、その後ツインモデルをメインに売り出し、1926年から再度このBモデルをスタートして、350cc、500ccのフラットヘッドとOHVモデルを併売しました。
このBRは10年程前に著名なコレクターで有る前オーナーから280万円程で購入して、ナンバーをつけて乗られていた車輌ですので、すぐにエンジンは掛かります。
このオークションは画像1-9の日本で軽二輪登録された1930年式のハーレーダビットソンBR350ccの車体と標識返納証明書に、前オーナーがスペアで別途40万円程で買い求めた画像10の1934年式ハーレーダビットソンCR500ccのエンジンを付けて、セットで335万円スタートで販売するオークションです。
軽二輪登録されているまま、ナンバーを取って公道を乗るか否かは新しいオーナー様の責任に於いて行ってください。前オーナーは私有地に於いて乗られていた様です。
私が見る限り、1929-30年のハーレーダビットソンのビッグツインモデルにも採用されていたデュアルヘッドランプやアイビーム形状のスプリンガーフォーク、特徴的なエアクリーナーやキャブなどは1930年当時のオリジナルそのままに見えます。現時点で断定は出来ませんが、ツールボックスやガスタンク周りの塗装の状態を見る限り、95年前のオリジナルペイントバイクに見えます。
更に特筆すべきは、シフトゲートに打たれた「オイル」と「ガスリン」の日本語表記の刻印で、そのコンディションからも1930年当時のファクトリーでの作業と思えます。
ハーレーダビットソン誕生から1935年頃迄の日本に於ける販売網や代理店については資料が非常に乏しく、詳しい人が居たら教えて欲しいぐらいで私も断定はできないのですが、この車体は日本への輸出用或いは、1930年台初頭にハーレーダビットソン社が前年の世界恐慌により経営不振に陥り、当時上り調子の米フォード社傘下に入るのを嫌って、日本の三共製薬(当時)とライセンス契約をした史実から、極初期の日本製ハーレーダビットソンの可能性も有ると考えています。
但し、私が以前販売した34RRという、確実に日本製のハーレーダビットソンで、アメリカ側の資料に無いモデルとは違い、このBRは生産台数も95台と僅かながら公式記録がありますので、日本向けの米国産という事も充分あり得ます。
更に、三共製薬とのライセンス契約後は当時のH-D社の機械と技術者も一緒に輸入、来日させて東京で製造を開始したと言われていますので、バイクとして製造する場所が違うだけで、後に純国産化した陸王とは違って、この時の車体の完成度に優劣があったとは考えておりません。
私の過去の販売経験からも、少なくとも1932年にはハーレーダビットソンの公式ライダーズハンドブックの日本語版は存在し、ハーレーダビットソンモーターサイクル販売所という会社?が東京、大阪、福岡と中国の大連にも有ると記されています。また遅くとも1934年には、日本製のハーレーダビットソンは存在します。(当時の広告のコピーと当時物のライダーズハンドブックの画像をインスタグラムのストーリーズにあげました。)その後、帝国陸軍に接収され、同じ工場で生産されたバイクが「陸王」と公募によって命名されるのは、その後の1937年頃だと思います。
この車体を先日私のインスタグラムやFacebookにも投稿したところ、アメリカを始めヨーロッパのマニアからも問い合わせが入っています。
スペアのエンジンが不用であれば、その分の値下げも可能ですし、スペアエンジンだけでも販売可能ですので、質問欄よりお問い合わせください。
SNSでも広告している為に、予告なく早期終了する場合があります。また、日本全国、外国でもこの様な車体を所有されている方からの買い取り依頼もお待ちしております。
非常に高額なお取引になりますので、トラブルを避ける為にも、お支払いの時期や金額等を事前に質問欄よりご質問頂き、お互いに同意した方からの入札のみを有効としたいと思います。
具体的なお申込みが有れば車体の下見もスケジュール調整させていただきますので、お問い合わせください。
オークションですので、必ずこの価格ぴったりで売るという訳ではありませんが、早期の具体的な金額オファーが有れば即決での落札も検討させていただきます。
ゴッズモーターサイクルズ
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