【1】概要:
・Graetz社が1953年,1954年に製造し、同社の最高級コンソールに使用していた18×26cm口径フルレンジユニットを天然木パイン集成材による後面部分開放型エンクロージャーにセットしたシステムのペアです。
・このユニットは本格的なHi-Fiの原点的な傑作です。
・出品の個体は製造から70年以上経過したものとしては大きなダメージがほとんどなくきれいな状態のレア品です。
・Telefunken、Loewe Optaの18×26cmとならぶ、ジャーマンビンテージの代表的なユニットです。
・このユニットは歴代のGraetz社のコンソールシステムやモニターシステム用の最初のユニットで、後発のユニットを含め最も音が良いものと言われています。
【2】ユニット、システム仕様:
・型式:Graetz オリジナル
・口径:18×26cm
・コーン:超軽量
・マグネット:鳥かご型アルニコ
・エッジ:フィックスド
・インピーダンス:4Ω
・状態:片側コーンに裏から小さな修正跡があります。他は大きなダメージがない良品です。
・左右の相違:基本的には同一形状、仕様ですが片側のコーンに「空気抜き」がある点が少し違います。
・聴感上、測定上は左右の違いは認められません。
【3】エンクロージャー:
・型式:後面部分開放型
・サイズ:幅27.6cm、高さ38.6cm、奥行19.5cm
・材質:天地側面は25mm厚の天然木パイン集成材、バッフルと裏板は針葉樹系プライウッド
・外装:100、240番のサンドペーパーで研磨し、次にワトコのダークウォールナットオイルと600番のサンドペーパーで繰り返し研磨仕上げています。
・サランネット:黒のジャージネットによる頑丈なサランネットが付属します。
・入力端子:2Pのハーモニカ端子でYラグ、またはケーブルむき出し線が接続可能です。
・バナナプラグ、極太ケーブルなどほとんどのタイプのスピーカー端子が接続可能な金メッキ金属削りだしのアダプターが付属します。
【4】音質
・以下の感想は主観ですのでご承知おきください。
・まずレファレンスCDのJAZZピアノトリオ、Pim Jacobs Trio 「Come fly with me」を試聴しました。
・クリアで良く伸びるウッドベースの音が印象的です。
・シンバルの音も大口径フルレンジと思えない澄んだ音を聴くことが出来ます。
・クラシックとして大きなホールで録音された1957年録音ですが極めて高品質のフィリックス・アーヨ+イ・ムジチの「四季」を試聴しました。
・バイオリン、チェロなどのの倍音がきれいに再生されます。
・ホールの大きさがうまく再生されていると思います。
【5】ほか
・スタンドは含みません。
・マンスリーNewsです。
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/38243050.html ・PHSTを同梱しますので、さらに広帯域にする場合に活用ください。
・画像9はアンプダイレクト時の特性で、中高音に力のある典型的なジャーマンビンテージサウンドが楽しめます。
・画像10はPHST適用時です。全体の平坦な特性で現代のスピーカーに匹敵する広帯域再生になっています。
・効果につきましては下記を参照ください。
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/cat_439611.html