24.9×16.7㎝
墨付 11丁
【題箋】墨書で『盡簪録鈔』とあり。
【体裁】簡易製本(紙縒り綴じ)
【内容】伊藤長胤著『盡簪録】全四冊の抜書
出品本の本文に付けられた○記と『盡簪録】本文の○印と符合する。【『早稲田大学図書館』からの拝借画像7参照】(凡てが抜き出されているわけではない)
1丁表冒頭に
伊藤長胤盡簪録手抄 保■仲冬下起筆 平安不如学齋恵徽 梧声陳人[朱印]
とあり。
【因みに】「不如学齋(岡田)恵徽」を調べてみた。
大阪府立大学貴重図書専門部会講演会~ 資料でたどる近代~
2015.11.18 ( 水 ) 14:00-16:30
- 住吉大社御文庫 ・ 大阪府立大学蔵書を中心に -
第 1 部 : 府大図書館蔵 『不如学斎叢書』 と瀧村文庫
— 維新の影に生きた二人の幕臣 ・ 岡田景徽と瀧村鶴雄 —
講師 : 山中 浩之 氏 (大阪府立大学 名誉教授)
大阪府立大学学術情報センター図書館貴重書庫に所蔵する最も大部な叢書として『不如学斎叢書』 と題する 167 冊に及ぶものがある。 これは岡田景徽という幕末期の下級幕臣が筆録したもので、 巻頭に勝海舟自筆の序文が付されている。 本書は、19世紀海防問題に関わる幕府機密史料を中心に筆記したものでそれ自体貴重な史料集となっている。 これを筆録した岡田景徽という人、 そして勝海舟との関係を通して幕末期幕臣の一動向をまず見てみたい。
そして本叢書がなぜ府大に蔵されるに至ったのかに関わって瀧村鶴雄という旧幕臣の軌跡をたどってみたい。 瀧村鶴雄は大阪府女子専門学校初代校長瀧村斐男の父である。
府大貴重書の最初はこの人の蔵書であった。 岡田景徽 ・ 勝海舟 ・ 瀧村鶴雄という幕臣たちはどのような関係にあり、 幕末明治という時代をどのように生きたのか、 蔵書をみながら垣間見ることが出来ればと思っている。
【特筆すべきは】彼が勝海舟と何らかの関係があること。
【刊期等】不明。
※全体的に、経年によるくすみ、汚れあり。
※経年による紙の劣化、変色、斑点状の染み、多数あり。
※梱包材の再利用に努めています。ご理解下さい。