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御存知!巨匠名手Bob James 当時制作参加人気ドラマ「Taxi」サントラ楽曲を発展・単独作化させた隠れ名盤「The Genie」国内盤中古でございます。
盤共に非常に状態の良い中古でございますが、ジャケット裏に若干の一本折り皺そして帯がございません。
型番は35DP71となります。
内容は言わずもがな。
ラインナップは名手揃い。
Bob James(Key)、Eric Gale(G、ex-Stuff、The Gadd Gang他)、Steve Khan(G、ex-Mike Mainieri's White Elephant、The Brecker Brothers、Billy Joel/”Blue Montreux”セッション、I Witness他)、
Gary King(B)、Peter Erskine(Ds、ex-Weather Report、Jaco Pastorius”Words of Mouth”、Steps Ahead、渡辺貞夫セッション他)、
Steve Gadd(Ds、ex-Mike Mainieri's White Elephant、Return to Forever、Stuff、Steps、The Gadd Gang、渡辺貞夫/渡辺香津美セッション他)、
Sticks McElhiney(Ds)、Idris Muhammad(Ds)、Alan Schwartzberg(Ds、かの”Mountain”サポート、故Jimi Hendrix再録音セッション他)、Buddy Williams(Ds、渡辺貞夫/David Sanbornセッション他)、
Leonard Gibbs(Per)、Jimmy Maelen(Per)、Ralph MacDonald(Per、渡辺貞夫/Billy Joelセッション他)、Dave Friedman(Vibe)、
Randy Brecker(Trumpet ex-Mike Mainieri's White Elephant、The Brecker Brothers他)、Mike Lawrence(Trumpet)、Marvin Stamm(Trumpet)、
故Michael Brecker(Reeds ex- Mike Mainieri's White Elephant、The Brecker Brothers)、Eddie Daniels(Reeds)、George Marge(Reeds)、
Tom Scott(Reeds ex-Tom Scott & the L.A.Express他)となります。
プロデュースはBob James自身。
制作は米国ニューヨーク”CBS Recording Studios”(TVドラマ”Taxi”サントラ音楽制作時の感)、”Mimot Sound”(今作向け追加録音・編集にミキシングの感)となります。
傑作3rd制作後にBob Jamesは自身のレーベル”Tappanzee”を設立。
かのTV映画シリーズ”Startrek”に楽曲提供。その”Startrek”の大好評そしてTV番組制作繋がりで、新番組”Taxi”のサントラ音楽制作依頼が舞い込む事となります。
そして名曲として名声を博す事となる”Angela”を主題楽曲として提供。
また自身の当時の新作”Touchdown”にその完全版ヴァージョンを収録。大傑作と名声を博す事となります。
その後Bob Jamesは米国クロスオーヴァー・ブームの中で一躍脚光を浴び、共演名義含め歴史的名作を制作し続ける事となります。
八十年代に入り、クロスオーヴァーからジャズ/フュージョンへとシーンが変わりシーンの音楽性も洗練・コンパクト化が為される様になり、Bob Jamesもそれに合わせた活動を行っていく事となります。
またTVドラマ”Taxi”はかなりの好評を博した模様で、シーズン5作/1978年9月~1982年6月というロングラン・シリーズ化。
かのエミー賞受賞やノミネートと輝かしい経緯を経る事となります。
1983年”Taxi”終了が有り、サントラ盤リリースが渇望される中、今作リリースという経緯がございます..............
さて今作。
”Taxi”というドラマはコメディーものの模様でございます。
ニューヨークの架空のタクシー営業所を舞台に運転手等職員の喜怒哀楽と悲哀という日常をそして当時の社会問題と絡ませ、コメディ・タッチで描いた作品の感。
またDanny De Vito等々の名俳優がキャストというもの。
当時は日本でも声優吹き替えによる米国ドラマ・シリーズが人気を博しており「スタスキー&ハッチ」や「The Greatest American Hero」等々放映されていた時代。
正直、日本でも放映して欲しかった感がございます...................
TVドラマ用サントラ音楽という事でございますが、あくまでサントラは劇伴音楽。
あくまで映像を立て、それを上回ってはいけないという不文律がある感がございます。
サントラ盤リリース依頼を受け「映像を伴わぬ単なるサントラ盤リリースでは折角の手間暇掛けた音楽の印象が薄くなる」とBob Jamesは危惧した感が有り、
サントラ音楽に手を加え音楽として独立させ、逆に音楽によって聴き手の想像力を掻き立て”Taxi”視聴者が記憶していた映像を呼び起こす、
というコンセプトを持ち、制作に乗り出した感がございます。
サントラ感を残しつつも結構印象に残る楽曲が存在。
八十年代に入りクロスオーヴァーからコンパクトで洗練されたジャズ/フュージョンへとシーンの音楽性が移る中で、その時代性を意識した感(幾分テクノ感も..........)。
されど、非常に長いキャリアを誇るBob James。
また奇才名手故Keith Emerson登場云々のプログレッシヴ・ロック等々の影響を強く受け、その影響を自らの音楽性に取り込んだ作品を制作し、その系統のファンをも取り込んでいるというミュージシャン。
(自身のソロ作のみならず後に結成する”Fourplay”の音楽性にも窺えるものでございますが..........)
今作はサントラ音楽改編ではあるものの、そのアート感を自らの音楽のポピュラー/メロディアス性に練り込んだ自身のソロ作に繋がるというもの。
但し、TVドラマ”Taxi”のイメージを損なう事なく、という事がミソ(一部劇音源仕様)。
視聴者の印象を重視しつつ、という絶妙なバランスの上に成り立つ、という感がございます。
また”Angela”に絡む事やその時代の作曲/録音楽曲の改編という感があり、かの大傑作”Touchdown”にメロディ感覚で繋がるもの、
また後に結成する”Fourplay”に繋がる楽曲もあり、非常に興味深いものがございます.............
作品として独立した今作ではございますが、このTVドラマ”Taxi”、観てみたかった感がございます....................................
この機会に是非。
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