御存知!極初期トリオ編成時代の(ライヴ録音含む)貴重な音源 ハーフオフィシャル盤「Back in the Streets」 輸入盤中古でございます。盤共に非常に状態の良い中古でございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは極初期トリオ編成時代、Don Dokken(Vo、G)、名手Juan Croucier(B、B-vo、後にRatt)、Greg Pecka(Ds)となります。
(演奏者クレジットは明らかに間違いで作曲クレジットも出鱈目。後者は同名異曲の楽曲が登場する事もあり、そこから取られた感がございます........正直”Don Dokken”または”Dokken/Croucier”が正解の感が.................................)
1979年ドイツ(旧西ドイツ)・ハンブルク”Tennessee Studio”での制作。またライヴ録音二曲は1979年10月アメリカ・ロサンゼルス”Sounds Music Club”にての収録となります。
(かの独正統系HMバンド”Accept”のオリジナル・メンバー(無録音)で当時サウンドエンジニアだった)かのMichael WagnerとDokkenによるプロデュースで録音及びミキシングもMichael Wagnerによるもの、とのクレジットでございます。
後にMichael Wagnerが(安普請で)手掛けるAcceptの大傑作”Breaker””Restless and Wild”やDokkenの1st”Breaking the Chains”(かの”Carrere”制作含め)の音造りから鑑みて、こちらは正しいと思われます)
デモ録音の模様でございますが、カセット録音ではないもの。安普請とは言えどきちんとスタジオ制作で行われたもので案外録音の良いものでございます。
日の目を見た経緯に面倒なもの(多分製作費支出に絡む金銭問題でしょう......)がございますが、レコーディング契約のみならずアルバム制作を見越して当時制作された音源の感がございます。
1976年に結成という”Airborn”が母体の”Dokken”でございますが、当時はLAのローカルバンドの一つ。
また当時はメジャーか?ローカルか?というアメリカンHR/HMの極端な格差社会という時代。初期メンバーは非常に流動的で、前述のJuan Croucierが割と在籍期が長い感がございます。
自主制作でシングル盤”Hard Rock Woman/Broken Heart”を制作するも鳴かず飛ばず。されどかの”Scorpions”を売り出したかの名プロデューサー”Dieter Dierks”LA来訪時に出会い、誘いに乗り渡独を決意。
ヨーロッパHR/HMシーンの中心たる(当時の西)ドイツの界隈で活動、その”Dieter Dierks”コネクションからかの”Accept”と関わりを持ち、契約を目指しこの音源を制作という感がございます。
(後にPeter Baltesが後のDokken 1st”Breaking the Chains”制作・ツアーに参加。また後々結成の”Don Dokken”(Peter Baltes在籍)のライヴでAcceptの名曲”Ball to the Wall”をカバーした事を聞き、
スタイルがあまりにも違う名ヴォーカリストUdo Dirkschneiderが苦笑いした経緯からも親密さが伺えますが..................)
当時はLA Metalシーンが興隆しておらず、かのNWOBHMの勃興がLAやドイツに伝え聞かれる時代。それを意識した感のある音楽性でございます。
但し、NWOBHM特有の素人臭さやパンク系統の影響はないもので(プロとして)練られた楽曲が揃い、キャリアの長さを伺える感がございます。
後の全盛期Dokken特有の正統系HM色に繋がる音楽性でございますが、ハードロック色が濃い事がミソ。
またアメリカン・ロック特有のアコースティック系楽曲も存在し、メロディ重視が特徴。後の非常に洗練された高度なものではございませんが、案外印象に残り易いもの。非常に興味深いものがございます。
Don Dokkenの非常に特徴的なヴォーカルが既に確立している事がミソ。
HR/HM界隈では非常に希少なスタイルでメロディアスさもイギリス/ヨーロッパ系のしっとりしたもの且つ非常にポピュラー感があり、Dieter Dierksが渡独を促した事が理解出来るものでございます。
また、ここではギタリストはトリオ編成とあってDon Dokken一人。案外巧みな演奏が非常な聴きものでございます。
名手Juan Croucierの演奏も聴きもの。トリオ編成という事もあり音の隙間を埋める感のある演奏でございますが、非常に練られたフレーズで後のRattでの大成功が伺えるものとなっております。
また後にプロデューサー/ミキシング・エンジニアとして名を馳せるMichael Wagnerでございますが、今作が切っ掛けとなりスタジオ録音エンジニアとして第一歩を踏み出した感がございます......................
現在では入手が非常に困難。この機会に是非。
注:発送方法は変更になる場合がございます。宜しく御願い致します。