人間国宝 松井康成の名品である。無傷。
サイズは、直径7.8cm 高さ9.0cm
最近当画廊の出品内容を丸ごとコピーして格安で売っているサイトが増えました。それらは全て詐欺のサイトです。
先払いで入金しても作品を送ってこず、後は音沙汰なしです。
勿論、やメルカリのような落札者保護のための対策は皆無です。
「返品に応じます」とうたっていても、実際はメールしても何の返事も来ません。
ここより格安で売っているサイトを見つけた場合、店舗をグーグルマップのストリートビューで見てみましょう。
練り上げの技法において並ぶ者のいない大変な名手である。
氏は実に多くの練り上げ作品を世に出してきたが、当方ではこの作品が一番好きだ。
ネット上でも彼の名人技を凝らした作品は沢山見る事が出来る。
しかし、その内のいくつが所有者に安らかな滋味と気品を与えてくれるだろう。
多くは技に走りすぎ、その技を際立たそうと沢山の色の粘土を用いている。
店のディスプレイや工芸展では目立っていいかもしれない。
しかし、両手に抱いて温かなお茶をすすった時の至福を感じさせるものではない。
この麦藁手は素朴で地味かもしれないが、静かにして格調高い安らぎを与えてくれる。
しっかりした技術に支えられた練り上げの模様と堅牢で緻密な生地、持った時の重さも存在の確かさを感じさせる。
粘土を叩いたり伸ばしたりする時、線模様を出している粘土が微妙に歪み、単純な直線とならないところも味の一つである。
「用の美」を感じさせる佇まいは、濱田庄司、柳宗悦を納得させるものだ。
日本陶芸展で松井に大賞を与えた時の審査員に白洲正子がいたが、彼女がこれを見たら絶対欲しいというであろう。
入手困難な作品。おすすめ!
真作保障。松井康成の公式鑑定人により偽作の鑑定が出た場合には、代金と送料をお返しします。
※練り上げとは 筆によって模様を描くのではなく、色の異なる粘土を何層にも重ねて模様を生み出す技法。