▼From Liner Notes 82年に発表されたポリスターでの3作目で、通算では6枚目のアルバム。2年間で3作という早いペースでのリリースだが、内容はなかなか充実しており、mimi自身のお気に入りとなった前作『NORIKO』の勢いを失くさずに、という意図が垣間見える。結果的にプロモーションが行き渡らず、前2作に比べると逆に目立たない存在に甘んじてしまったが、クオリティが劣っているワケでも、おかしな方向へ進んでいるワケでもない。それどころか、好盤とされる『NORIKO』よりもキレを感じさせるトラックが多く、アレンジのダイナミクスとmimiのヴォーカルのパンチ力が相乗効果を上げている。 ~アレンジャーはお馴染みの後藤次利。バックにも一流どころが勢揃いで、ドラムに村上秀一、青山純、渡嘉敷祐一、キーボードに岡田徹、富樫春生、国吉良一、倉田信夫、ギターに鈴木茂と白井良明、パーカッションに斉藤ノブ、シンセ・マニピュレイターに松武秀樹らが名を連ねる。とりわけシャープなプレイで貢献したのが、岡田と白井のムーンライダーズ・コンピと青山純、斎藤ノブらのチーム。ギター・カッティングとブイブイ唸るベースが印象的な9曲目<Good-bye Girl>、若干下世話な哀愁メロディと打ち込みの堅いビートが狂おしさを煽る<ウディ&ダイアン>と、どちらもインパクト充分。ホーン・セクションが強力な<ONNA - One Night Dreamer>では、まるで当時の角松敏生を髣髴させるJ-ファンクの粋を聴かせる。
MUSICIANS BASS:後藤次利 DRUMS:青山純、渡嘉敷祐一、村上秀一、Lynn Drum KEYBOARDS:岡田徹、富樫春生、国吉良一、倉田信雄 GUITAR:鈴木茂、白井良明 LATIN PERCUSSION:斉藤ノブ HORN SECTION:包国充Group+武田和三