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■『馬鹿埜郎』村上浪六著。
大正14年初版凾付。明文館書店發兌。所謂る侠客物を得意とする撥鬢小説家。馬鹿野郎の考察としても面白いです。小説の梗概は写真⑤⑥⑦⑧の導入部で類推下さい。
■該小説には至る所に「馬鹿」が出て来ますが、芥川龍之介曰く、
　「阿呆は常に自分以外を阿呆と思ってる」
のAphorismに通底してる処が有ります。漢字にはRubyが振られてるので読み易いです。
●出版社を別にしての袖珍本です。本来の出版物では有りません。
●発刊から百年近く経過してます。紙質経年劣化で凾の背文字が褪色、全体に焼け・滲み・痛みが有ります。
●何箇所かに旧蔵者の捺印が有ります。
●全359頁。書き込み有りません。
●古書に不慣れな方、殊更神経過敏な方には不向きです。回避為さるのが賢明かと思われます。Claim御容赦下さい。
●取引に際しては私の自己紹介欄をお読み下さい。
■因みに私は現在出品中の絵本『あいうえお』の説明に記した通り、小中学校までDyslexia(≒文盲)でしたので、学級の皆からは何時も馬鹿野郎呼ばわりされてました。だから馬鹿と云う蔑称には免疫に為りまして、寧ろ愛称にすら感じてましたね。だから今も馬鹿と謂われる事には何の抵抗も有りません。(笑)