
Raffaele Calace ラファエレ・カラーチェ の マンドリン 1969年製です。
型番は無印なので、現行のNo.24相当のはずですが、非常によく鳴ります。
恐らく、木材が潤沢だった時代の製品な上に、年代を経てよく乾いているものと思われます。
もっとも、中級・上級モデルのような深みのある音ではなく、鋭く目立つタイプの音で、アンサンブルに溶け合うというより、アンサンブルから浮き上がる場面があり、ソロパートを中級モデル(No.13など)に代わって受け持ってもらうことがありました。
即戦力となりそうな楽器ですが、いくつか問題点があるため、1万円からスタートします。
まず、ネック折れの修理歴があります。こちらは、大阪のフレット楽器ヤマサキ様にて、黙っていれば分からないくらい綺麗に修理されております。また、その際にサドルの調整もして頂いております。
次に、この楽器の美観を損ねる大きな改造点ですが、ペグをGOTOH(ゴトー)の単式ペグに交換しています。
オールド楽器ゆえ、ペグに不具合が出たのですが、ご存知のようにカラーチェはペグ間隔もペグボックスの構造も独自のヘッド埋め込み方式であり、楽器店で修理を依頼しても、古いペグをなんとか動くようにしてくれるだけで新品の部品に交換はしてくれません。そのため、自力でゴトーの単式ペグに交換しました。見た目は非常に悪いのですが、世界のGOTOH製であり、オールドカラーチェのオリジナルペグよりもチューニングの精度と安定性は向上しております。
ちなみに、演奏中にネジが1本紛失していまい、ゴトーの違うネジに交換しています。この点もまた、入札を検討する際にご考慮ください。
その他にも、年代を重ねたキズや汚れなどがあります。
発送の際には、ボロボロのハードケースに入れて送りますが、あくまでも運送用とご理解ください。
発送は奈良県より、おてがる配送宅急便140サイズです。
以上、問題点は多々ありますが、演奏性には優れた楽器だと思います。修理歴や改造などもご考慮の上、入札をご検討ください。