スタックスの主力モデルである Λ(ラムダ)型は、同社のアイコンともいえる
特異なフォルムを持った製品で、最も知名度が高く モデル数も多岐にわたります。
原型は、今から43年前の1979年に登場した、まだノーマルバイアスだったころの製品で、
その3年後には、待望のプロバイアス仕様が発表された際に、最も早くそれに移行したのがΛ(ラムダ)型でした。
それから36年を経た 2015年、大きく刷新されたブランニュー/フルモデルチェンジ版が
SR-L-700 / L-500 / L-300 の三兄弟でラインナップされる、アドバンスド・ラムダ=Lシリーズでございます。
2020年頃には L 700・L 500 共々、MK-2 が発表され、現在に至ります。
大型の楕円形である発音ユニットを装備するのは、従来どおりですが
「虫籠」と揶揄されるエンクロージャーの構造が大きく替わりました。
今までのラムダ型は、3次元的な立体形状のイヤーパッドで、耳に対しての絶妙な角度付けと
密着性を実現していたのに対し、Lシリーズではシンプルなフラット形状のイヤーパットに代わり
発音ユニットの取付面とイヤーパットの取付面との間に、鈍角三角形型のスペーサーを装備することで
耳に対して斜め前方の角度付けと、容積であるエアボリュームを増す仕組みといった構造でございます。
振動膜は SR-009群と同様に スーパーエンプラ(エンジニアリング プラスチック)が採用されたことは
前モデル=SR-507 や 407 と同じですが、固定電極には 009と同様のステンレスが採用されたことは特筆すべき内容と思いました。
SR-L700 と そのMK-2 の違いは、ケースホルダーと呼ばれるヘッドアークとイヤースピーカーを連結するパーツが樹脂製からアルミ製になり
デザイン的には、耳に向かってカーブを描くような形状となり、より密着感を強化した構造になったこと。
イヤースピーカーからのケーブルが直出しだったのが、差し替えできるような リ・ケーブル構造に変わったことの2点でございます。
イヤースピーカー ホルダーが強化されたことは歓迎すべき内容ですが、リケーブル対応になったからと言っても
結局のところ 他社からのフォロワーが現れず、交換による音質変化の愉しみという要素はないのは残念に思いますが
仮に 断線などの故障が生じた場合は、別途 ケーブルだけ購入して差し替えればよいわけで、スタックスに修理依頼せずに済みます。
MK-2用の ヘッドアークは、スタックスから 18,000円ほどで購入できますので、それに替えれば ほぼほぼ MK-2化できることになります。
音の印象は、従来型よりも 音がちょっぴり遠くなり、音圧も少々物足りない代わりに
豊かな空間表現力に磨きがかかり、より音場型へシフトしていったように感じました。
それと従来のモデルと比較して、イヤーパットの取り付けが、従来の貼り付け式ではなく、凹凸への嵌め込み式に変更されたので
簡単にパッド交換が行えるようになり、メンテナンス性が大幅にアップしたことは嬉しい事項ですし
劣化しやすかった両面のウレタンスポンジも廃止され、よりユーザーフレンドリーに生まれ変わった印象でございます。
使用に伴うキズやスレなどがございますが、目立つような大きなダメージはないように感じました。
他に見落としがあるかもしれませんが、画像を最大限 掲載いたしましたので、ご参照ください。
外観の判断は個人差もありますし、受ける印象も様々だと思いますので
細部まで気になさる方は、恐れ入りますが 入札をお控えくださいませ。
中古のオーディオ製品という観点からのご検討をお願い申し上げます。
実に様々な方々がいらっしゃいますことから、誠に恐縮ですが
原則 ノークレーム・ノーリターン・ノーキャンセルでお願いしたいと思います。
ヤフネコ宅急便にて、全国 送料無料 でお届け致します。
なお、評価を希望されない方もいらっしゃいますことから
当方への評価を頂きました方に、折り返し 送信しております。
評価不要の方は、当方への評価も不要でございます
どうぞ宜しくお願い申し上げます。