
宇宙村で購入しました。
アグダル隕石1.6g(左)
マウントドゥーリング3.0g(中)
マウントドゥーリング0.5g(右)
[アグダル隕石]
公式名はアグダルですが、公式名が決まる前の仮名「イミルシル隕石」としても販売されています。
2000年にモロッコ中南部イミルシル州のアトラス山脈で小さな破片2枚が発見され、観光客に販売されました。
2011年9月にそれが鉄隕石と分かり、翌年、隕石ハンターたちによる金属探知機を使った大規模な捜索の結果、これまでで500kgほど発見されました。
大きな隕石の破片と考えられる2〜5センチの角のあるものが多いですが、今回出品している隕石のように1〜5gくらいの丸みのある隕石は、大気圏突入時に分かれて個々に落下したもので、大きな隕石の衝撃を受けていないと考えられるものです。
ニッケル含有量は低く(5.5%)、希少な種類です。
不思議なことに今回の隕石の発見されたところには、隕石の衝突によると考えられるクレーター群がもともと古くからあったことが調査によって分かっています。
同じ場所に二度の隕石落下があった珍しい現象です。
ただ、モロッコは隕石の落下がとても多いところではあります。
[マウントドゥーリング]
発見1909年 オーストラリア
鉄隕石 ICグループ
とても珍しく変わった隕石です。
1909 年、西オーストラリア州の南西端にある人里離れた地域で金の探鉱をしていた AP ブロフィーによって約 31.5 kg の塊が最初に発見されました。
鉄隕石は、世界で 1300 種類以上ありますが、そのうち 13 個しか発見されていないICグループに所属する最も希少な種類の鉄隕石の 1 つです。
ニッケル 6.22%、コバルト 0.46%、リン 0.27%、イリジウム 1.2ppmを含み、ウィドマンシュテッテン構造は粗めです。
大きめの個体には、トロイライト、ノイマン線が見られ、部分的に再結晶化されています。宇宙空間で、何度も衝突されたと考えられます。
それゆえ、冷却速度が大きく異なり、外観は多様です。
この隕石のほとんどすべてがパースの西オーストラリア博物館にあり、市場にはあまり出回っていません。