
【魅力と歴史的背景】
19世紀末〜20世紀初頭(ヴィクトリアン後期〜エドワーディアン期)頃の、イタリア製マイクロモザイク(テッセラ)の真正なアンティークブローチです。イギリスのコレクターより譲り受けた逸品です。
当時のイギリスの中流階級の人々が、「グランドツアー(欧州旅行)」の際に、イタリアで見学した超絶技巧のテッセラモザイク(大理石モザイク)に感銘を受け、その技を受け継ぐお土産として大切に持ち帰ったものと推測されます。このようなマイクロモザイクのブローチは嵩張らず、またその優れた技法からグランドツアー土産の定番でした。
【マクロ画像が証明する超絶技巧】
後年の安価なヴィンテージ品(1930年代以降)とは異なり、本作は拡大画像により「真正なアンティークマイクロモザイク」であることを確認しております。
10円玉の半分ほどのサイズである直径約12.4mmの中央円形部分だけでも、約150片もの極小ガラスパーツ(テッセラ)が手作業で敷き詰められています(画像5、2参照)。
1つの花弁を構成するのに数ミリ以下の極細のガラス棒が緻密に配置されている様子や、外周の赤や水色の装飾部分において、テッセラが三角形や曲線状に精巧にカットされ、鱗のように隙間なく計算して配置されている様子が鮮明に捉えられています。これこそが、熟練した職人の気の遠くなるような時間をかけた超絶技巧の証拠です(100倍顕微鏡観察画像5-10参照)
【構造と仕様:真正アンティークの証】
裏面(画像参照)の構造は、チューブヒンジ(管状の蝶番)にCクラスプ(単純な留め具)という、1920年代以前の真正なアンティークブローチ特有の仕様です(画像3、4参照)
金属: 刻印はございませんが、真鍮(銅合金)系の地金と思われます。
サイズ: 縦 約 28.8mm × 横 約 29.2mm × 厚み 約 4.0mm
中央モザイク部分: 直径 約12.4mm
・ 全体厚み(ピン含む):約 8.9mm
【状態について】
100年以上前の大変デリケートなアンティーク品です。誠実な開示として、以下のダメージがございます。
・モザイク表面:全体的に微細なスレ、傷、そして経年によるわずかな抜け(画像9、10参照)がございます。
・クラスプ(留め具):経年によるわずかなガタツキがございます、またCの字型のクラスプの為外れやすい場合があります(画像3、4参照)。おまけでシリコンキャッチを無料でお付けいたしますので、現代でも安心してお使いいただけます。
掲載画像にて各部の状態を多数掲載しております。必ずご確認いただき、アンティークの特性にご理解のある方のみ、ノークレーム・ノーリターンで入札をお願いいたします。
当方、猫を飼っております。梱包には細心の注意を払っておりますが、アレルギーをお持ちの方はご注意くださいませ。