ゴブレットのようなゴージャスなフォルムに、全体をラグジュアリーに仕立てる麻の葉紋様のような格子が飛ばす隈取り状のライティングの陰影紋様、日本の"歌舞伎"の名を冠ったアイキャッチで象徴的なラグジュアリーフロアランプ。Kertellより。
デザイナーは、イタリア出身の Ferruccio Laviani / フェルーチョ・ラヴィアーニ。
構造とデザインの双方に知見のあるデザイナーとして、プラスチック成形という構造的創造を必要とするクリエイションにまさに的確な、Kertellから熱烈なオファーを受ける、時代を象徴する名デザイナーです。
"KABUKI / カブキ" の名は、このプロダクトの映し出す美しい照明模様を日本の伝統文芸の歌舞伎を象徴する"隈取り"に見立ててネーミングした、重要なデザインポイント。
プロダクトアウト(デザイナーやブランドがコレだと思うプロダクトを市場に展開していくマーケティング手法)高らかな非常に象徴的なデザインは、ヨーロッパを中心に活躍するラヴィアーニならではの欧米らしいフォルムに、世界的なプラスチック成形技術を誇るカルテルの技術的限界点に迫る極地的なデザイン性を纏わせた究極のプロダクトとして、デザイン史に名を連ねる名品ライトです。
Kertell はこれを「糸を紡いで作られるレースのような」と紹介し、ハイブリッド樹脂製の柔らかくもしなりのある素材感でレースのような軽やかさを構築した点を大きく取り上げプロデュースしています。
デザイン的に派手やかに見えますが、細かなデザインのもつ質感は軽やかで有機的なデザイン性も感じさせ、ガラス、観葉植物や花、花瓶やレザー、ファブリックと、さまざまな素材を合わせた際の調和性は、ただ派手さを求めたのではなく、樹脂製品を世に問い続けてきた Kertell ブランドのデザイン思想の王道を征くデザイン性を志向したことを感じさせる見事な仕上がりにまとめ上げられています。
支柱のボビン状のたまりのランダムな配列、台座の地面を掴むような特徴的なレッグス、光源のちらつく様子、語り尽くしてもさらに語り尽くせる、カルテルらしいエッジーなデザインの逸品です。
状態も最高、展示品の入荷につき、特筆すべき傷汚れ等なく、最高のコンディションでのご提案です。