【献呈署名入】「川端康成作品選 」(サイデンステッカー宛署名入)中央公論社
昭和43年に中央公論社から刊行された「川端康成作品選」です。
川端康成の名作を多数纏めた作品集となっております。
昭和43年は川端康成がノーベル文学賞を受賞した記念すべき年であり、装幀は東山魁夷画伯によるものです。
本冊には「謹呈 著者」戔が挟まっており、表見返しにはE.G.サイデンステッカーへの献呈署名がある事から、川端からサイデンステッカーに直接贈られたものとわかります。
川端康成の英字による署名は非常に珍しく、非常に貴重な署名本かと思います。
記されている献呈の年も、川端がノーベル文学賞を受賞した年です。
サイデンステッカーは、「雪國」、「千羽鶴」、「伊豆の踊子」などを翻訳し、川端のノーベル文学賞受賞に多大な貢献を果たした人物です。
ノーベル文学賞の記念講演会も、サイデンステッカーが同時通訳を行いました。
この作品集には、「雪国」「千羽鶴」「眠れる美女」「美しさと哀しみと」「十六歳の日記」「伊豆の踊子」「抒情歌」「反橋三部作」「夏の靴」「有難う」などの長編、短編の川端文学の名作がことごとく収載されております。
また、口絵・挿画は加山又造、小倉遊亀、東郷青児、木村荘八、高井貞二、安田靫彦、古賀春江といった、現代画壇の巨匠の絵が作品に彩りを加えており、好印象です。
「解説」は三島由紀夫が執筆しており、各作品を懇切かつ美しい名文で解説されております。
巻末には、ノーベル賞受賞を記念し、三島由紀夫、E.G.サイデンステッカー、ドナルド.・キーンの3名がエッセイを寄稿しており、川端文学の国際性がより理解しやすい構成となっております。
また、詳細な年譜も付いております。
コンディションは函、本冊ともに経年良好で、書き込みや蔵書印も一切ございません。
サイデンステッカーが切り抜いたのか、日本ペンクラブが開催したノーベル文学賞受賞祝賀会の新聞記事(サイデンステッカーのコメント掲載有り)が挟まっていたので、こちらもお付けします。
日本文学を世界に発信し、魅力を伝えたサイデンステッカーの旧蔵書にして、川端文学の著名な作品が多く収載された貴重な御本。
川端文学がお好きな方に、自信を持ってお薦めしたい1冊です。
#谷崎潤一郎
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#東山魁夷
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