【商品概要】
●商品名 :【美品】新潮文庫は-45-2「殺人者はいかに誕生したか: 「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く」長谷川博一_著 2020年2月5日 第5刷
●商品状態 :
― 帯・カバー・中身を含め、折れ、目立つキズ・汚れ等ありません
― 購入後、自宅外への持出等なく、一度通読したのみでほぼ新品の状態です
●内容紹介 :
― 閉ざされた記憶、明らかになる事件の真相…。勾留施設での面会と往復書簡から炙り出す、その凄絶な生育歴。臨床心理士による殺人犯との直接対話。
― 著者の言葉
― この十年間ほど、私は裁判所から依頼された正式鑑定や、弁護士の依頼による心理鑑定、そして誰からも依頼されずに直接加害者本人に会うという実践に取り組んできました。多くが、殺人や強姦などの凶悪事件です。(本書では)犯罪やその取り扱われ方(裁判)も示しますが、重きを置いたのはタイトルの「いかに」の部分に込めたとおり、彼らがまだ犯罪者ではなかった「子ども」のときのことです。犯罪への伏線となった「子どもの事情」です。(「はじめに」より)
「私はやってない」
「誰がやったの?」
「ネズミ人間か、もう一人の自分」
「どうしてわかるの?」
「黒い中に明るいスポットが表れて、その中でネズミ人間か、もう一人の自分が殺害行為をしている」
「それを見ていたの?」
「見るのは嫌。無理やり見せられて、怖い」
――第二章、宮崎勤との対話より
長谷川さんは、犯罪を犯した一人ひとりの心を、静かに、ゆっくりと開いていく。
あるいは、様々な資料や検査手法を使って、心の奥底にじっくりと光を当てていく。
時に、加害者の味方であるような誤解を受けることもありそうだ。
でも、長谷川さんの仕事が「このような被害も加害も、生まれることがないように」という
祈りと共に行われていることは、その文章から伝わってくる。
――江川紹子(解説より)
本書に登場する殺人者たち
宅間守(大阪教育大学附属池田小学校児童殺傷事件)
宮崎勤(東京埼玉連続幼女誘拐殺人事件)
前上博(大阪自殺サイト連続連続殺人事件)
元少年(光市母子殺害事件)
匿名(同居女性殺人死体遺棄事件
畠山鈴香(秋田連続児童殺害事件)
金川真大(土浦無差別殺傷事件)
加藤智大(秋葉原無差別殺傷事件)
小林薫(奈良小一女児殺害事件)
匿名(母親による男児せっかん死事件)
●著者紹介 :
― 長谷川 博一(はせがわ ひろかず) :1959(昭和34)年、名古屋生れ。南山大学文学部教育学科卒業後、名古屋大学大学院へ進学。臨床心理士。刑事事件における被告の精神鑑定を行ない、勾留中の殺人犯に独自に接見している。また子どもの虐待問題にも積極的に取り組んでいる。2012(平成24)年東海学院大学を退職後、一般社団法人・こころぎふ臨床心理センターを設立しセンター長に就任家庭』(筑摩書房)、『夫に死んでほしい妻たち』(朝日新聞出版)、『ルポ 中年フリーター』(NHK出版)など著書多数
殺人者はいかに誕生したか 「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く (新潮文庫 は-45-2) 長谷川博一/著