
寸法
ガラス入り木製額 縦約54×横幅約42.5cm。
本紙 縦約42×横幅約36cm。
紙本。単彩。ペーパードライポイント(紙版画)。裏打ちなし。
下部に題名、6/15エディション、氏名、1974年制作年など鉛筆書き。
「員」落款あり。
額の裏側に略歴貼り。
真作保証。
香川出身の版画家・井上員男画「さぬきの手仕事より 花かご」紙版画額です。
抽象的な花かごの造形作品です。
最後の参考画像は、著書・画集『吉野川―版画』牧野出版、1973年です。
井上員男(いのうえ かずお 1932~2022)は、香川県生まれの版画家。
ペーパードライポイント(紙凹版画)という独創的な版画技法を確立しました。
香川県観音寺市出身。1950年(昭和25年)香川県立観音寺第一高等学校卒業。
1954年(昭和29年)香川大学教育学部美術科卒業、地方公務員として公立高校
の教員となり、兵庫県立高校美術教諭となる。
1970年(昭和45年)紙凹版画独創技法開拓。
1979年(昭和54年)香川県立高校美術教諭を辞め、東京都羽村市に転居。
1988年(昭和63年)在仏日本大使館主催ユネスコ日本週間展覧会に招待出品
(『版画平家物語』、『雪国』、『アヤメ』)。
2003年(平成15年)8月、香川県中学校美術教育研究会の活動の一環として、
香川県の中学の美術教員に対して紙凹版画の技法を教えるなど、技法の普及にも
力を入れている。また、母校である香川県立観音寺第一高等学校の同窓会東京支部
の会誌『燧』(ひうち)の表紙用に作品を提供するなど、同窓会に対しても積極的
に支援をしてきた。 神奈川県鎌倉市に住んだ。
ペーパー・ドライポイント(紙凹版画)については、日本の教材会社が1960年(昭和35年)
頃、小学校の教材として原理を開発した。それは当時流行したが、現在は廃れている。
また、専門の版画家が何人か試みたが、美術の領域までは高められず、単調な版画に
過ぎなかった。しかし、井上が独自に開発した技法により、ぼかしや中間のトーンが
出せるようになり、立体感や空間感といった高度な表現も可能になった。
ペーパー・ドライポイントの原版は、厚さ0.7mmの厚紙の片面を樹脂加工したものである。
そのままではインキを吸わないが、カッター・ナイフで線を刻んだり、はぎ取ったりすると、
紙の地肌が出て、インキを吸う。このように凹版と平板を併用したものといえる。
木版画や銅版画との違いは、(1)非常に細い線が出せる、(2)幅広い黒のつぶしが、線やぼかし
と同時に出せる、(3)ぼかしが可能、(4)すべて一版で出せるが、二版使うこともあるといった
ものである。
井上による工程は、まず下絵を描き、それをトレーシング・ペーパーに写し取る。
原版の上にカーボン紙を置き、その上に、前述のトレーシング・ペーパーを裏返しで乗せ、
線をなぞって原版に写し取る。その写し取った線をたよりに、カッター・ナイフで刻んだり、
はぎ取ったりする。布のタンポで、原版にエッチングインキを塗り、別の布で拭いて、調子を整える。
こうして、エッチング・プレスで、和紙に摺る。2枚目以降は、布のタンポで原版にエッチングインキ
を塗る作業から始めることになる。実際に摺ることができるのは10~20枚程度で、それ以降は
原版が急速に衰える。
代表作品
『版画吉野川』シリーズ(1971-)光が丘美術館
『四国の漁港』シリーズ(1974-)香川県立ミュージアム、光が丘美術館、青梅市立美術館
『瀬戸内』シリーズ(1976-)香川県立ミュージアム、光が丘美術館、青梅市立美術館
『阿波浄瑠璃人形』シリーズ(1977-)香川県立ミュージアム、光が丘美術館、青梅市立美術館
『版画平家物語』(1982-1995完成)香川県立ミュージアム、光が丘美術館
『版画日本の城』シリーズ(1996-)
『雪国』シリーズ(1978-)光が丘美術館、青梅市立美術館
主な著書・画集
『吉野川―版画』牧野出版1973
『井上員男の山の花―版画文集』木耳社1982ISBN 978-4839353575
『井上員男の山の花〈続〉―版画文集』木耳社1984 ISBN 978-4839353919
『モノクロームの詩的情景―紙版画家井上員男の世界』青梅市立美術館1985. NCID BA61308069
『井上員男展 : 「版画平家物語」の世界へ』1995 香川県文化会館. NCID BA67802294
個展
1985年 青梅市立美術館第1回特別展(モノクロームの詩的情景 井上員男の世界)
以後、全国の百貨店、画廊等で100回以上
2013年 版画平家物語 井上員男展(鎌倉生涯学習センター、神奈川県鎌倉市)
2014年 井上員男 版画平家物語展(建長寺、神奈川県鎌倉市)
2015年 版画平家物語展(鎌倉生涯学習センター、神奈川県鎌倉市)、井上員男展(画廊 岳、東京都国立市)
2016年-2017年 「版画平家物語」展(えさし藤原の郷、岩手県奥州市)
2018年 日本の城シリーズと山野草展(画廊 岳、東京都国立市)
2019年 紙凹版画「日本の城」井上員男展(鎌倉芸術館)
本紙は、時代古び程度の美品です。
額の台紙に軽く裏止めしている程度で、すぐ剥がせます。
額に多少の擦れなどあります。
希望により、版画だけでもお送りできます。
地元初出しの香川出身の版画家・井上員男画「さぬきの手仕事より 花かご」紙版画額
ですので、時代古びなどそれなりの時代傷みなど承知でお願いします。
ゆうパック120サイズの送料は着払いでお送りします。
版画だけ希望の場合は、太めに巻いてゆうパックにてお送りします。
外国発送は考えておりません。
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