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こちらはつげ義春先生の実の弟つげ忠男先生、直筆肉筆原画原稿、手塚治虫先生の虫プロの「COM」にて唯一掲載されたつげ忠男作品、1971年の「武蔵」の貴重な珍しい初期原画です（「COM　1971年5・6号）。1960年代初頭に貸本漫画を休止、1968年に復活してから精力的に描いていた時期のもの。

55年ぐらい前のものとしては良い方です。写植のはがれたヤケ跡がありますが、逆にそこにつげ忠男の本来の文字が見えるので貴重です。絵は良好です。実際、印刷などにも使われた実原稿ですので経年分はご容赦ください。なお本は参考画像でつきません（本は倉庫の奥にあり、すぐに出せないので画像から画像を拡大したため、少し荒いですが、武蔵の切る場面アップしておきました。

譲っていただいた1枚です。近年の描きおろしなどは比較的出ますが、つげ忠男の初期原画原稿は珍しいです。つげ忠男が見せる武蔵は独自の解釈を入れた新境地で、武蔵が数十人を相手に自信のエゴを捨てただ切る事だけを本能で動いたその瞬間を絵にしています。構図としてもいい1枚ですーオリジナルの方が線は細かく綺麗です。「COM」本誌に描いたのはこの1作のみで1971年12月にはCOM廃刊するので貴重です。

友人が当時のCOM、虫プロの出版事業に関わっており、虫プロの外部編集長的な立場だったので、COM終了間際につげ忠男や辰巳ヨシヒロ、水木しげるなどを使ったのか、この辺りの事情もよく知っています。お大事にしていただければ幸いです。劇画の新境地拓いたつげ忠男の初期の力作です。

ゆうパックなどでの発送です。防水対策もしてお送りします。