ドイツ陸軍参謀本部の至宝と謳われたエーリッヒ・フォン・マンシュタイン(Erich von Manstein)元帥のポートレートです。マンシュタインは第二次大戦緒戦の西方電撃戦の作戦立案、クリミア半島攻略、レニングラード攻撃、スターリングラード攻防戦、ハリコフ攻防戦などで大きな勝利を収めた、ドイツ陸軍で最も有能な作戦家です。ヒトラー総統に対しても作戦を直言できる数少ない将軍の一人で、最後までドイツ陸軍を支えました。敵国アメリカでも「我らの最も恐るべき敵」と評されたほどの名将です。戦史に残るマンシュタインの肖像は、常に冷静沈着であった性格を窺わせ、すべてに思慮深い眼差しが印象に残ります。