『ヨーロッパ・コンサート1999 フロム・クラクフ』
● モーツァルト:モテット『エクスルターテ・ユビラーテ』 K.165
● モーツァルト:ミサ曲ハ短調 K.427~『聖霊によりて』
● ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 Op.21
● シューマン:交響曲第1番変ロ長調 Op.38『春』
クリスティーネ・シェーファー(ソプラノ)
エマニュエル・アックス(ピアノ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ベルナルド・ハイティンク(指揮)
収録:1999年5月1日 聖マリア教会、クラクフ(ライヴ)
● 特典映像:ペンデレツキのインタビュー(字幕:英仏)
ショパン没後150年にあたっていた1999年のヨーロッパ・コンサートは、ショパンの故郷ポーランドが舞台。第2次世界大戦の戦火を免れた古都クラクフの聖マリア教会でコンサートが行われました。1222年に建造されたゴシック建築の教会で、豪華な祭壇と美しい色彩に目を奪われ、ポーランドで最も美しい教会のひとつに数えられています。今回ブルーレイ化にあたって、コンサート映像はリストアを施し、会場の美しさが、さらに細部までクリアに再現されています。
プログラムはクリスティーネ・シェーファーをソリストに迎えモーツァルトの『エクスルターテ・ユビラーテ』と大ミサ曲から『聖霊によりて』。シェーファーの透明かつ深みのある美声が引き立っています。そして技巧派でありながら豊かな詩情を持ったピアニスト、エマニュエル・アックスによるショパンのピアノ協奏曲第2番。メイン・プログラムは、シューマンを得意とする巨匠ハイティンクによる交響曲第1番です。
ドキュメンタリー映像には、ポーランドを代表する作曲家であるペンデレツキのインタビューが収録されています。
ベルリン・フィルの創立記念日5月1日に毎年行われている、ベルリン・フィルのヨーロッパ・コンサート。
ヨーロッパ各地のホールや歴史的建造物を巡る形で行われており、夏のヴァルトビューネ・コンサートよりも本格的なプログラムで、美しい建物や街で行われるコンサートは、多くの音楽ファンに支持されているコンサートの一つでもあります。