パーカッション奏者、また彫刻家としてもその才能を発揮する、フランスのマルチ楽器奏者Vincent Gemignaniが、1970年代の初頭にひっそりと残した知る人ぞ知る幻の大傑作盤『Modern pop percussion』。実験的なパーカッションの使い方で聴かせる作品を幾つか残しており、本作も基本路線はその延長上にある実験的なリズム主体のジャズ作品ですが、キラーと呼ぶに相応しい極上の女性スキャットと歯切れの良いリズムを配した究極のブラジリアン「10. Liberalia」を収録。きっと、フランス人でしか成し得ないであろうスタイリッシュさとグルーヴのバランスが絶妙の1曲です。他にもスキャット入りオーケストラル・ラウンジグルーヴ「04. Titania」、サンプリングソースとしても使えそうな前衛的なジャズファンク「08. Insidieusement Les Elfes」等、ブラジリアン~ジャズ~フリージャズを違和感なく繋ぐモンスター盤です。
とにかくそのサウンドが圧倒的なのです!!
01. Promethee 02. Ophis le serpentaire 03. L'oiseau sans pieds 04. Titania 05. Condylura 06. Le grand mouille 07. Silences 08. Insidieusement les elfes 09. Megalopolis 1000' Avenue 10. Liberalia 11. Alice