マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ監督は、最近のイタリア映画界には珍しく、骨太な社会派監督である。
1980年にロカルノ映画祭グランプリを受賞した処女作『Maledetti vi amer_(呪われ者たちを愛す)』は、学生運動世代のテロリストの末路を描いた作品だった。1980年代半ばから1990年代にかけて、イタリア映画は、ロベルト・ベニーニに代表される喜劇が主流を占め、一方でナンニ・モレッティのような知的でシニカルな映画も作られたが、その中にあってジョルダーナは、権力の腐敗を追及する映画を作り続け、1996年に『Pasolini, un delitto italiano(パゾリーニ、イタリアの犯罪)』でパゾリーニ暗殺事件に迫り、その政治的責任を追及した。本作はこれまでの集大成といえるだろう。パゾリーニを扱った前作と同じく歴史を掘り起こした作品だが、役者たちの存在感の強さと練り上げられた脚本によって、ロッセリーニやフランチェスコ・ロージのネオリアリズモの伝統を思い起こさせる。この映画でペッピーノ役を演じたルイジ・ロ・カーショは映画初出演だったが、この作品をきっかけに映画出演が相次ぎ、スターの仲間入りをした。
主人公のジュゼッペ(=ペッピーノ)・インパスタートは実在の人物で、1948年に生まれ、1978年に殺されている。彼の死後、友人たちはジュゼッペ・インパスタート=シチリア資料研究所を設立し、反マフィア運動を受け継いだ。そして1996年にようやくターノ・バダルメンティがペッピーノ暗殺の犯人として起訴された。
「イタリア映画祭2004」で上映される最新作の『輝ける青春』は、再びルイジ・ロ・カーショを起用した作品。6時間という長さにもかかわらず世界中で大ヒットとなっている。
【Attention】
Only the person who can understand Japanese can bid.
When you can't do Japanese understanding, please don't bid.
Shipping off is EMS, surface mail and airmail.
Payment is paypal or international money order. Only Japanese yen cash.
It costs 500 yen additionally as a handling charge of overseas sending.
I cannot take responsibility for any problems in the customs clearance.