アメリカのハイエンドオーディオブランドであるケリーの真空管パワーアンプです。
1989年にノースカロライナ州にて設立されたまだ歴史の浅いブランドですが、トランジスター全盛の時代でありながらも、一貫して真空管アンプを手がけるユニークな歴史を持ちます。
また、創設においてはチーフエンジニアでもあったデニス・J・ハッド氏が関わっていた事も評判を呼びましたね。
彼は熱狂的な真空管ファンであったこともあり、当時では「三極管の魔術師」とも言われた奇才エンジニアでした。
そんな背景からも国内外を問わず真空管アンプのトップブランドとしての地位を築いたことは言うまでもありません。
今回出品のお品はそんな同社の手がけたモデルでした!
特にA級増幅のシングルエンド方式の3極管アンプに拘った設計は同社のアイデンティティかと思います。
使用真空管は初段には双三極管の6SL7を採用し、出力管には2A3を採用したオール三極管を採用した点もデニス氏らしい設計ですね。
加えて、電源部には整流管の5V4を2本使用するなど結構しっかりとした設計にも驚きます!
無論、作りも大変に凝ったものであり、OFC線を使用した超大型の高効率EIコアトランス、テフロン絶縁線を用いたポイント配線、高品位なカップリングコンデンサーなど選りすぐりの高品位パーツの採用も圧巻です!
出力はPP構成で15W+15Wと十分なパフォーマンスにも驚きです!
その為、ある程度の大型システムでも十分にドライブすくことでしょう。
肝心の音質におきましては、三極管らしい厚みのあるサウンドに加え、2A3ならではマイルドさを兼ね備えた点が特徴的であり、全体的な伸びも素晴らしいですね!
音楽の持つリアリティも素晴らしく、音像が前に出てくる豪快さにも圧巻です!
音楽のジャンルも比較的問わず、JAZZやクラシックなどなど、いかなる音楽シーンにおいても抜群の再現力を発揮する優等生です。
スピーカーにおきましては往年のJBLやALTECも素晴らしいですが、JENSENやTRUSONICなどのWE直系ブランドのブランドとの相性も申し分ございません!
インピーダンスは基本的に8オーム向けに対応したお品です。
デザインにおきましてはかなり重厚な佇まいに仕上がっており、シンプルでありながらも非常に質感の高いお品です!
重量も17Kg程とかなりズッシリとしたものです。
発売年や定価などの情報は分かりませんでした。
コンディションにおきましては、目立つキズやサビは見られず、綺麗なお品かと思います。
動作・音質も良好であり、しばらくは安心してお使い頂ける事だと思います。
高能率スピーカーを使用した場合に若干の残留ノイズが感じられるかもしれませんが、回路上の設計による特有の物で故障ではありません。
使用真空管は2A3はロシア・エレハモ製であり、6SL7は米・ナショナル、5V4はメーカーは不明ですが、アメリカ製の物です。
2A3は4本共に元箱付きの新品を取り付けております。
内部のC/R類も恐らくオリジナルのままかと思います。
電圧は110V仕様となっておりますが、100Vでも十分にご使用いただけます。
電源OFFにしてもLEDのパイロットランプは直ぐには消えませんが、これはコンデンサーの残留している電流によるもので、時間がたてばゆっくりと消灯します。
故障ではありません。
説明書はPDFにてネットに掲載されておりましたので、ご参考まで。
この機会にどうぞ!