2CD
廃盤
ムラヴィンスキー&レニングラード・フィル絶好調を伝える凄まじい緊迫感!
1960年 ヨーロッパ公演ツアーの頂点を成す伝説の名演!
ショスタコーヴィチ:交響曲第8番 英国初演ライヴ!
ショスタコーヴィチ:
・交響曲第8番 ハ短調 op.65
モーツァルト:
・交響曲第33番 変ロ長調 K.319
レニングラード・フィルハーモニー
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)
1960年9月23日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールにおけるステレオ・ライヴ録音。
ヨーロッパ公演旅行中のコンサートを収録したもので、ショスタコーヴィチの第8番はこれが英国での初演でした。
そうした重責を担ったこともあってか、ライヴであることを考慮してもここでの演奏には異常なほどのエネルギー感があり、作品の被献呈者で初演者でもあるムラヴィンスキーと、レニングラード・フィルのコンディションが、望み得る最高のものであったことが推察されます。
実際、ムラヴィンスキーにはほかに4種のこの作品の録音(1947・1961・1982)と映像(1982)が残されていますが、ホットでパワフルな味わいはこの演奏が最も強烈なのではないかと思われます。
以前は『スターリングラード』と呼ばれていたこの作品は、戦時中に作曲されたにも関わらず、戦争の酷さや悲しみ、虚無感を描いたものとして、壮大・激烈な音響にさえ独特のペシミズムやパロディ感覚、アフォリズムの精神が備わる含みのある重層的な性格を持ち、ショスタコーヴィチの最高傑作と評する向きも多いと聞きます。
ムラヴィンスキーのアプローチは、鋼鉄のような響きと直線的で強靭なフレージングを主軸とした見事なもので、主旋律のみならず対旋律やリズム動機、ソロ・パッセージに至るまで徹底的に彫琢したもので、リアリスティックな音響から作品の途方もなく深い精神が立ちあらわれるさまは、まさにこのコンビならではのマジックだといえるでしょう。
しかも嬉しいのはBBCの収録技術と保存状態が非常に優秀だったことで、このコンビならではの硬質で凄みのあるサウンドがダイナミックに迫ってきます。楽器配置もいつものヴァイオリン両翼型で、この立体的な響きを聴いてしまうと、同じ時期にロンドンでおこなわれたDGのチャイコフスキー4番のレコーディングが、通常の楽器配置でおこなわれていたことが惜しまれてなりません。
また、ボーナス・ディスクに、当日演奏されたモーツァルトの交響曲第33番が収録されているのも朗報で、これで一夜のコンサートをフルに楽しむことが可能となっています。
演奏はムラヴィンスキーならではの明晰なもので、小編成ながらジュピターの動機が現れるなど個性的な魅力を持つ作品の魅力をよく伝えてくれます。
コンディション良好。
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